「あの日からもう10年以上経つのかぁ。」
久々に日本に戻ってきた私は、懐かしさを噛み締めていた。
空港にはマスコミの人たちやファンの人たちが私のことを待っていた。
「今回はなぜ、日本に帰ってきたんですか?」
「おかえりなさい。」
四方八方から様々な声が聞こえてきた。
「移動お疲れ様でした。あちらに車を用意しておりますので。」
私は今回の日本に戻ってくるキッカケを作ってくれたコーディネーターの方が用意してくれた車に乗った。
「今日は移動の疲れもあるかと思いますが、美術館のオーナーや館長、今回のスポンサーの方々との会食が入っております。
一度、ホテルに寄り17時にホテルロビーで待ち合わせでお願いします。」
「分かりました。ところで、依頼していた田畑先生の連絡先って分かりましたか?」
「はい、分かりました。こちらが先生の連絡先となります。」
そういってコーディネーターは一枚の紙を渡してくれた。
「ありがとうございます。」
ホテルの部屋につき、先ほど渡された連絡先に早速、電話を掛けた。
「もしもし?」
「あ、もしもし田畑先生のお電話でしょうか?」
「はい、そうですが。」
「ご無沙汰しております。ヒカルです。10数年前にヒロシさんの彼女として色々とお世話になった。」
「あー、ご無沙汰しています。お元気そうですね。」
「ありがとうございます。先生もお元気そうで。」
「もうおじいちゃんですよ、私は。で、何か用事があって私に電話してきたんですよね?」
「はい、そうです。あの事件、覚えていますか?」
「覚えてますよ。忘れるわけがない。」
「ヒロシさんはきっと先生には定期的に連絡を取っていると思って、もし今も連絡を取っているのであれば、彼の様子を教えて欲しいなぁと思いまして。」
「あぁ、ヒロシくんの様子か。あの事件から2,3年の間は手紙が届いていたんですが、ある時からパッタリと途切れてしまいまして。
今はどこで何をしているのか全く分からないんですよ。」
「じゃあ、ヒロシさんの人格が消えているかどうかも分からないってことですか?」
「そうですね。
2,3年前の時点では、まだヒロシくんとサトシくんの人格は交互に入れ替わっていたようです。」
「専門家の見解として、二重人格って解消してしまうものですか?」
「何かのキッカケがあれば、消えてしまうことは十分にあると思います。
ただ、あんな事件があったにも関わらず、人格が元に戻らなかったということは元の人格自体が消滅してしまった可能性もあると思います。」
「そういうものなんですね。分かりました、ありがとうございました。」
電話を切った私は、ネットで【柳龍一郎】と検索したが、出てくる情報はあの時の事件ばかりでその後については、どんなに検索しても全く情報が出てこなかった。
久々に日本に戻ってきた私は、懐かしさを噛み締めていた。
空港にはマスコミの人たちやファンの人たちが私のことを待っていた。
「今回はなぜ、日本に帰ってきたんですか?」
「おかえりなさい。」
四方八方から様々な声が聞こえてきた。
「移動お疲れ様でした。あちらに車を用意しておりますので。」
私は今回の日本に戻ってくるキッカケを作ってくれたコーディネーターの方が用意してくれた車に乗った。
「今日は移動の疲れもあるかと思いますが、美術館のオーナーや館長、今回のスポンサーの方々との会食が入っております。
一度、ホテルに寄り17時にホテルロビーで待ち合わせでお願いします。」
「分かりました。ところで、依頼していた田畑先生の連絡先って分かりましたか?」
「はい、分かりました。こちらが先生の連絡先となります。」
そういってコーディネーターは一枚の紙を渡してくれた。
「ありがとうございます。」
ホテルの部屋につき、先ほど渡された連絡先に早速、電話を掛けた。
「もしもし?」
「あ、もしもし田畑先生のお電話でしょうか?」
「はい、そうですが。」
「ご無沙汰しております。ヒカルです。10数年前にヒロシさんの彼女として色々とお世話になった。」
「あー、ご無沙汰しています。お元気そうですね。」
「ありがとうございます。先生もお元気そうで。」
「もうおじいちゃんですよ、私は。で、何か用事があって私に電話してきたんですよね?」
「はい、そうです。あの事件、覚えていますか?」
「覚えてますよ。忘れるわけがない。」
「ヒロシさんはきっと先生には定期的に連絡を取っていると思って、もし今も連絡を取っているのであれば、彼の様子を教えて欲しいなぁと思いまして。」
「あぁ、ヒロシくんの様子か。あの事件から2,3年の間は手紙が届いていたんですが、ある時からパッタリと途切れてしまいまして。
今はどこで何をしているのか全く分からないんですよ。」
「じゃあ、ヒロシさんの人格が消えているかどうかも分からないってことですか?」
「そうですね。
2,3年前の時点では、まだヒロシくんとサトシくんの人格は交互に入れ替わっていたようです。」
「専門家の見解として、二重人格って解消してしまうものですか?」
「何かのキッカケがあれば、消えてしまうことは十分にあると思います。
ただ、あんな事件があったにも関わらず、人格が元に戻らなかったということは元の人格自体が消滅してしまった可能性もあると思います。」
「そういうものなんですね。分かりました、ありがとうございました。」
電話を切った私は、ネットで【柳龍一郎】と検索したが、出てくる情報はあの時の事件ばかりでその後については、どんなに検索しても全く情報が出てこなかった。


