数時間後、田畑先生が病室に来てくれた。
「大変だったな、身体は大丈夫なのか?」
「はい、なんとか。先生、来てくれてありがとうございます。」
「何言ってるんだよ。私は君たちの主治医だよ、患者の一大事には駆けつけるに決まっているだろ。」
「ありがとうございます。」
「しかし、警察もよく会うことを許してくれたもんだ。」
「本当ですよね。俺もよく理由は分からないのですが、とりあえず会えて良かったです。」
「で、ヒカルさんではなく私を呼んだのは何か理由があるんだろう?」
「はい、先生に色々とお願いしたいことがありまして。」
「なんだ?」
「まず一つ目は、絵画を買いたいと言ってくれている人たちに対して、絵画の料金はいらないので、この状況になっても、それでも俺の絵が欲しいと言ってくれる人には絵を送って欲しいんです。」
「分かった。対応しておこう。」
「ありがとうございます。二つ目は、ヒカルにビデオレターを送りたいと思っていまして。ビデオを撮ってくれませんか?」
「それは構わないが、なんで、直接言わないんだ?」
「今、彼女に会ったら色々と決心が鈍ってしまう気がして。」
「分かった。あとで準備しよう。」
「三つ目は、俺のSNSアカウントを削除して欲しいんです。今からID・パスワードをお伝えしますので、警察の許可が取れたらで構いませんので、削除してください。」
「良いのか?そのアカウントを消したら、ヒロシがこの世に存在していたという証が何一つ残らなくなってしまうかもしれないぞ。」
「良いんです。そもそも、俺もサトシも法律上では存在していない人間ですから。」
「分かった。アカウントの件も対応しておくよ。」
「最後は、先生に時々、手紙を書いても良いですか?」
「あぁ、もちろん。」
「ありがとうございます。じゃあ、早速で悪いのですが、ビデオレターの準備お願いしても良いですか?」
先生は、録画の準備をしてくれたあと、病室を出て行った。
暫くして、先生が帰ってきた。
「ちゃんと想いは伝えられたか?」
「はい、それで、実はサトシにもメッセージを録画しておいたので、明日あいつに見せてもらっても良いですか?」
「警察の許可が必要かもしれないが、そこら辺の対応含めやっておくよ。」
「ありがとうございます。」
「じゃあ、私はそろそろ行くよ。きっと、君たちは無罪となったとしても、二度と私たちの前には姿を現さないつもりなんだろ?
だから、先に言っておくよ。
私は君たちの主治医として数年間、担当させてもらったおかげで、二重人格で今も苦しんでいる人たちを救える方法を一つ見つけられたような気がする。
ありがとう。
判決がどうなるのか分からないし、君たちの人格がいつか消えてしまうかも分からないが、最後の一秒まで悔いなく元気で生きて欲しい。
じゃあ、手紙楽しみに待っているよ。またね。」
先生はそのまま俺の方を振り向くことなく出て行った。
「大変だったな、身体は大丈夫なのか?」
「はい、なんとか。先生、来てくれてありがとうございます。」
「何言ってるんだよ。私は君たちの主治医だよ、患者の一大事には駆けつけるに決まっているだろ。」
「ありがとうございます。」
「しかし、警察もよく会うことを許してくれたもんだ。」
「本当ですよね。俺もよく理由は分からないのですが、とりあえず会えて良かったです。」
「で、ヒカルさんではなく私を呼んだのは何か理由があるんだろう?」
「はい、先生に色々とお願いしたいことがありまして。」
「なんだ?」
「まず一つ目は、絵画を買いたいと言ってくれている人たちに対して、絵画の料金はいらないので、この状況になっても、それでも俺の絵が欲しいと言ってくれる人には絵を送って欲しいんです。」
「分かった。対応しておこう。」
「ありがとうございます。二つ目は、ヒカルにビデオレターを送りたいと思っていまして。ビデオを撮ってくれませんか?」
「それは構わないが、なんで、直接言わないんだ?」
「今、彼女に会ったら色々と決心が鈍ってしまう気がして。」
「分かった。あとで準備しよう。」
「三つ目は、俺のSNSアカウントを削除して欲しいんです。今からID・パスワードをお伝えしますので、警察の許可が取れたらで構いませんので、削除してください。」
「良いのか?そのアカウントを消したら、ヒロシがこの世に存在していたという証が何一つ残らなくなってしまうかもしれないぞ。」
「良いんです。そもそも、俺もサトシも法律上では存在していない人間ですから。」
「分かった。アカウントの件も対応しておくよ。」
「最後は、先生に時々、手紙を書いても良いですか?」
「あぁ、もちろん。」
「ありがとうございます。じゃあ、早速で悪いのですが、ビデオレターの準備お願いしても良いですか?」
先生は、録画の準備をしてくれたあと、病室を出て行った。
暫くして、先生が帰ってきた。
「ちゃんと想いは伝えられたか?」
「はい、それで、実はサトシにもメッセージを録画しておいたので、明日あいつに見せてもらっても良いですか?」
「警察の許可が必要かもしれないが、そこら辺の対応含めやっておくよ。」
「ありがとうございます。」
「じゃあ、私はそろそろ行くよ。きっと、君たちは無罪となったとしても、二度と私たちの前には姿を現さないつもりなんだろ?
だから、先に言っておくよ。
私は君たちの主治医として数年間、担当させてもらったおかげで、二重人格で今も苦しんでいる人たちを救える方法を一つ見つけられたような気がする。
ありがとう。
判決がどうなるのか分からないし、君たちの人格がいつか消えてしまうかも分からないが、最後の一秒まで悔いなく元気で生きて欲しい。
じゃあ、手紙楽しみに待っているよ。またね。」
先生はそのまま俺の方を振り向くことなく出て行った。


