「もしもし、ヒカルさん?」
「田畑先生、どうしたんですか?」
「いや、ヒロシくんが刺されたって、さっき刑事に聞いたので、ヒカルさんにもお伝えしておこうと思いまして。」
「え?刺された?ヒロシさんは無事なんですか?」
ヒカルさんは泣き出しそうな震えた声だった。
「はい、命に別状は無いとは聞いています。」
「良かった。
いつ、ヒロシさんは刺されたんですか?」
「今週の火曜日らしいです。」
「だからか。電話しても全く連絡が付かなかったので心配してたんです。で、どこの病院に入院しているんですか?」
「それが、警察の人が教えてくれなくて。」
「なんでですか?」
「どうやら、ヒロシくんというより私が出会う前の彼の元人格が、強盗犯の可能性があるっていうので厳重に監視されているようです。」
「強盗犯って、それ本当ですか?」
「本当かどうかは正直、私には分かりません。前に話した通り、私は彼らの過去は全く知らないから。
善人だったのか悪人だったのかも含めて。
今の彼らを見ている限りでは信じられないが、サトシくんとヒロシくんでも性格が全く違うように、元人格も全然違った性格だってことは十分に可能性としてはあり得ますから。」
「そんな。でも、少なくてもヒロシやサトシさんにとっては関係ない事件ですよね。」
「それはそうなんですが、そうならないのが社会であり法律です。」
「何とかならないんですか?」
「私はただの精神科医なので、法律や刑事事件に関しては。。。」
「そうですよね。」
田畑先生との電話を終え、私は大きく息を吐いた。
『ヒロシが強盗犯だった?』
私は田畑先生から聞かされたことを信じることが出来なかった。
一緒に過ごした時間はまだ数週間しかないが、それでも彼が強盗をするような人には思えなかった。
サトシさんとも話したことはあるが、彼もまたそんな悪人のような人には思えなかった。
そんな二人だから、元人格の人も同じような人なんじゃないかと思いたかった。
「田畑先生、どうしたんですか?」
「いや、ヒロシくんが刺されたって、さっき刑事に聞いたので、ヒカルさんにもお伝えしておこうと思いまして。」
「え?刺された?ヒロシさんは無事なんですか?」
ヒカルさんは泣き出しそうな震えた声だった。
「はい、命に別状は無いとは聞いています。」
「良かった。
いつ、ヒロシさんは刺されたんですか?」
「今週の火曜日らしいです。」
「だからか。電話しても全く連絡が付かなかったので心配してたんです。で、どこの病院に入院しているんですか?」
「それが、警察の人が教えてくれなくて。」
「なんでですか?」
「どうやら、ヒロシくんというより私が出会う前の彼の元人格が、強盗犯の可能性があるっていうので厳重に監視されているようです。」
「強盗犯って、それ本当ですか?」
「本当かどうかは正直、私には分かりません。前に話した通り、私は彼らの過去は全く知らないから。
善人だったのか悪人だったのかも含めて。
今の彼らを見ている限りでは信じられないが、サトシくんとヒロシくんでも性格が全く違うように、元人格も全然違った性格だってことは十分に可能性としてはあり得ますから。」
「そんな。でも、少なくてもヒロシやサトシさんにとっては関係ない事件ですよね。」
「それはそうなんですが、そうならないのが社会であり法律です。」
「何とかならないんですか?」
「私はただの精神科医なので、法律や刑事事件に関しては。。。」
「そうですよね。」
田畑先生との電話を終え、私は大きく息を吐いた。
『ヒロシが強盗犯だった?』
私は田畑先生から聞かされたことを信じることが出来なかった。
一緒に過ごした時間はまだ数週間しかないが、それでも彼が強盗をするような人には思えなかった。
サトシさんとも話したことはあるが、彼もまたそんな悪人のような人には思えなかった。
そんな二人だから、元人格の人も同じような人なんじゃないかと思いたかった。


