目を覚ました私は、いつもと違う天井であることに違和感を感じた。身体を起こそうと思った時、これまで経験したことのない痛みと同時に、全身が管に繋がれていることに気付いた。
「ここは?」
辺りを見渡すと自分が病院にいることが何となく分かった。
そして、病室の外から顔の知らない誰かの視線を感じた。
「おい、意識が戻ったぞ!」
と言って慌てている様子の男性が目に入った。
『あの人は誰だろう?そして、なぜ私は病院にいるのだろう?もしかして、ヒロシの時に何かあったのか?ヒロシの絵を狙った強盗にでもあったのか?』
私は一刻も早く状況を知りたいと思ったが、目覚めてすぐだったせいかイマイチ頭が回らなかった。
しばらくすると、先ほどの男性が医者を連れて病室に入って来た。
「もしもし、聞こえますか?」
医者からの問いかけに対し、
「はい、聞こえます。」
私と医者とのやりとりを見た顔の知らない男性は、医者と何かを確認するようにアイコンタクトを取ったあと、私に話しかけてきた。
「あなたはなぜ、今病院にいるかわかりますか?」
「いえ、気が付いたらココに横たわっていたので。」
「なるほど。では、簡潔にご説明します。あなたは今週の火曜日、駅前を歩いている時、背中を刺されて、この病院に緊急搬送されてきました。あなたを刺した犯人は、その場にいた人たちによって取り押さえられ、その後逮捕されました。」
「私が刺された?火曜日に?」
「えぇ、そうです。それで犯人を取り調べているうちに、興味深いことが分かりまして。」
「それはどういった?」
「あなたが5年前に起きた連続強盗事件の主犯格であり、また強盗仲間だった一人を殺した殺人犯であるということです。」
「え?私が強盗?殺人?全く身に覚えがないんですが。」
「きっと刺されたショックでまだ頭がハッキリしていないのではないかと思います。」
医者が横から口を挟んだ。
「なるほど。」
刑事らしき男性は医者からの忠告を受け入れていた。
私は、このままでは無実の罪で捕まってしまうという恐怖から田畑先生をココに呼んでほしいと頼んだ。
「田畑先生というのは?」
刑事は事件の新しい手がかりになる情報かもしれないと思ったのか、耳を貸してくれた。
「私の主治医です。」
「主治医がいるんですか。そういえば、あなたのお名前は何と言うですか?所持品に身分を示すものが全くなかったので。」
「私は田中サトシという申します。」
「田中サトシさんですか。柳龍一郎ではなく、田中サトシ?本当に?」
「はい、本当です。もしかして、私はその柳って人と間違われて刺されたってことですか?」
「捜査上の情報は明かすことは出来ないので、何とも言えません。先ほど、仰っていた田畑先生のご連絡先は分かりますか?」
「明明大学の田畑教授です。先生も医者です。」
「分かりました。ありがとうございます。」
刑事は病室を出て行った。
「先生、私はどれくらいで退院できるでしょうか?」
「背中を刺されているので、そんなにすぐには退院できませんよ。では。」
医者はもしかしたら殺人犯かもしれない私と一秒でも早く離れたかったんだろう、足早に病室を出ていった。
『私が殺人?そんなことは田畑先生から一回も聞いたことない。』
私はこれから自分自身に何が起きるのか恐怖で仕方なかった。
「ここは?」
辺りを見渡すと自分が病院にいることが何となく分かった。
そして、病室の外から顔の知らない誰かの視線を感じた。
「おい、意識が戻ったぞ!」
と言って慌てている様子の男性が目に入った。
『あの人は誰だろう?そして、なぜ私は病院にいるのだろう?もしかして、ヒロシの時に何かあったのか?ヒロシの絵を狙った強盗にでもあったのか?』
私は一刻も早く状況を知りたいと思ったが、目覚めてすぐだったせいかイマイチ頭が回らなかった。
しばらくすると、先ほどの男性が医者を連れて病室に入って来た。
「もしもし、聞こえますか?」
医者からの問いかけに対し、
「はい、聞こえます。」
私と医者とのやりとりを見た顔の知らない男性は、医者と何かを確認するようにアイコンタクトを取ったあと、私に話しかけてきた。
「あなたはなぜ、今病院にいるかわかりますか?」
「いえ、気が付いたらココに横たわっていたので。」
「なるほど。では、簡潔にご説明します。あなたは今週の火曜日、駅前を歩いている時、背中を刺されて、この病院に緊急搬送されてきました。あなたを刺した犯人は、その場にいた人たちによって取り押さえられ、その後逮捕されました。」
「私が刺された?火曜日に?」
「えぇ、そうです。それで犯人を取り調べているうちに、興味深いことが分かりまして。」
「それはどういった?」
「あなたが5年前に起きた連続強盗事件の主犯格であり、また強盗仲間だった一人を殺した殺人犯であるということです。」
「え?私が強盗?殺人?全く身に覚えがないんですが。」
「きっと刺されたショックでまだ頭がハッキリしていないのではないかと思います。」
医者が横から口を挟んだ。
「なるほど。」
刑事らしき男性は医者からの忠告を受け入れていた。
私は、このままでは無実の罪で捕まってしまうという恐怖から田畑先生をココに呼んでほしいと頼んだ。
「田畑先生というのは?」
刑事は事件の新しい手がかりになる情報かもしれないと思ったのか、耳を貸してくれた。
「私の主治医です。」
「主治医がいるんですか。そういえば、あなたのお名前は何と言うですか?所持品に身分を示すものが全くなかったので。」
「私は田中サトシという申します。」
「田中サトシさんですか。柳龍一郎ではなく、田中サトシ?本当に?」
「はい、本当です。もしかして、私はその柳って人と間違われて刺されたってことですか?」
「捜査上の情報は明かすことは出来ないので、何とも言えません。先ほど、仰っていた田畑先生のご連絡先は分かりますか?」
「明明大学の田畑教授です。先生も医者です。」
「分かりました。ありがとうございます。」
刑事は病室を出て行った。
「先生、私はどれくらいで退院できるでしょうか?」
「背中を刺されているので、そんなにすぐには退院できませんよ。では。」
医者はもしかしたら殺人犯かもしれない私と一秒でも早く離れたかったんだろう、足早に病室を出ていった。
『私が殺人?そんなことは田畑先生から一回も聞いたことない。』
私はこれから自分自身に何が起きるのか恐怖で仕方なかった。


