「ヒロシのやつ、似顔絵なんて公開して。これ、俺も同じ顔だってこと忘れてないか。」
私は日記帳に書かれた伝言を見ながら、ブツブツ独りで文句を言っていた。
最近は、ヒカルさんがよく遊びに来ているみたいで、アトリエは毎度、大変なことになっていた。
「ヒカルさんも意外とズボラというか、なんというか。芸術家ってのは皆んな、こんなに自分のアトリエは汚いもんなのか?そろそろ、家事代行料とかって言って、あのカップルからお金でも貰おうかな?」
家の片付けを済ませ、いつも通りの時間に研究室に向かって歩いていると、道ゆく人たちが私の顔を見てくることに気が付いた。
『俺の顔になんか付いてる?それとも、とんでもない姿で家出てきたとか?』
私は路上に停車している車を鏡代わりに使って、身だしなみを確認したが、いつもと変わらない服装と顔が映っているだけだった。
『なんだろ?』
と疑問に思っていたが、すぐに謎が解けた。
『あ!昨日の似顔絵投稿が原因か?フォロワー何千万人もいるアカウントに、私たちの顔が公表されたから。これまで、一切の個人情報が明かされてこなかったアカウントに突然、似顔絵がアップされれば注目するよなぁ。』
住宅地を抜けて人通りが多い道に出ると、意外と顔を指されることが減った。皆んな、朝の忙しい時間には意外と他人の顔など見ずに歩いているのだろう。
研究室に到着すると、エリカさんが近寄って来た。
「おはよう。」
「おはようございます。」
「今日の朝、大丈夫だった?」
「え?大丈夫でしたけど、何かあったんですか?」
「昨日、ヒロシさんが似顔絵をアップしていたから、てっきり色々な人に絡まれていたんじゃないかと思って。」
「あぁ、大丈夫でした。ありがとうございます。」
「ちなみに今日は学食行かない方が良いよ。あなたが行ったら、間違いなくパニックになるから。
昨日、うちの研究室の学生たちが、似顔絵公開されたのをキッカケに、『自分たちはこのアカウントの人と知り合いだから』とか自慢していたみたいだから。」
「分かりました。」
『付き合う前も、付き合った後も、色々なことで悩ませてくれる二人だよ、本当に。』
私はこの何ともいえないストレスを、田畑先生に検査中ずっと、ぶつけ続けていた。
私は日記帳に書かれた伝言を見ながら、ブツブツ独りで文句を言っていた。
最近は、ヒカルさんがよく遊びに来ているみたいで、アトリエは毎度、大変なことになっていた。
「ヒカルさんも意外とズボラというか、なんというか。芸術家ってのは皆んな、こんなに自分のアトリエは汚いもんなのか?そろそろ、家事代行料とかって言って、あのカップルからお金でも貰おうかな?」
家の片付けを済ませ、いつも通りの時間に研究室に向かって歩いていると、道ゆく人たちが私の顔を見てくることに気が付いた。
『俺の顔になんか付いてる?それとも、とんでもない姿で家出てきたとか?』
私は路上に停車している車を鏡代わりに使って、身だしなみを確認したが、いつもと変わらない服装と顔が映っているだけだった。
『なんだろ?』
と疑問に思っていたが、すぐに謎が解けた。
『あ!昨日の似顔絵投稿が原因か?フォロワー何千万人もいるアカウントに、私たちの顔が公表されたから。これまで、一切の個人情報が明かされてこなかったアカウントに突然、似顔絵がアップされれば注目するよなぁ。』
住宅地を抜けて人通りが多い道に出ると、意外と顔を指されることが減った。皆んな、朝の忙しい時間には意外と他人の顔など見ずに歩いているのだろう。
研究室に到着すると、エリカさんが近寄って来た。
「おはよう。」
「おはようございます。」
「今日の朝、大丈夫だった?」
「え?大丈夫でしたけど、何かあったんですか?」
「昨日、ヒロシさんが似顔絵をアップしていたから、てっきり色々な人に絡まれていたんじゃないかと思って。」
「あぁ、大丈夫でした。ありがとうございます。」
「ちなみに今日は学食行かない方が良いよ。あなたが行ったら、間違いなくパニックになるから。
昨日、うちの研究室の学生たちが、似顔絵公開されたのをキッカケに、『自分たちはこのアカウントの人と知り合いだから』とか自慢していたみたいだから。」
「分かりました。」
『付き合う前も、付き合った後も、色々なことで悩ませてくれる二人だよ、本当に。』
私はこの何ともいえないストレスを、田畑先生に検査中ずっと、ぶつけ続けていた。


