タケノコ きの子の青春白書

体育祭の準備が始まった。練習はもちろん、各委員会での役割もきちんとあった。自分たちなりに頑張ってても応援リーダーに怒られる日々。毎日くたっくたになりながら本番に向けて練習を重ねた。

委員会ではサイコパス会長と同級生の先輩方2人と私と私の同級生がグループになった。話したこともない男子の先輩はとても優しくしてくれた。
どうやら同じバレー部で龍先輩と呼ぶことになった。

高いところに得点板をつける作業をしていた時
「代わるよ」
そう言って代わってくれたり、あまり重くない板を2人で運んだり、なんだか青春を感じる私であった。



入学早々で慣れない環境の中長い時間かけて積み重ねてきた時間は一瞬にして終わった。

体育祭は私のチームの優勝だった。初めての本格的な体育祭。すごく楽しいものだった。

少し寂しい片付けは再び各班ごとに行った。もちろん龍先輩も一緒だ。


小学生の頃、先生の手伝いを進んですること、自分たちのことを先生にさせない、そんなことを学んだ。気づいたら先生の元に駆け寄り「代わります」そう声を掛けていた。