見ず知らずの…名前も知らない女に
水龍のことを簡単に話すわけにはいかない
もしこいつがスパイとかならとくに…な
…………
沈黙が続いていたが女が話し出した
「ねぇ、俊」
「……」
なんだこいつ急に話しかけてきやがって
「何か私に言いたいことがあるの?
あるならさっさと言ってくれる?」
「……」
……この女俺の顔を見ただけで考えている事が分かるのか?
「お前の名前はなんだ」
女は一瞬面倒くさそうな顔をした
「私の名前は一ノ瀬エマ
今日転校してきたばかりだから
この学校のことよくわかんないけど
もう貴方達と関わることがないから
さようなら」
そう伝えるとエマは屋上を出ていった
俺のエマへの第一印象は
あいつは表では明るいけれど
何かとても大きなものを抱えている気がする……


