転生したら、魔王の側近でした

「おはよう」

僕が教室に入ると、いつもよりも教室がざわついていた。

「……ティム?何が……」

ティムに声をかけるけど、ティムは戸惑うばかりだった。僕がティムの視線を辿って床を見ると、床にはアーサーが倒れてる。

「アーサー!」

僕は、持ってたカバンを放り投げてアーサーに近付いた。

「……何かね。この学校に魔王の側近がいるらしいよ」

「怖ぇ……魔王の側近、実はアーサーじゃねぇの?」

そんな会話を聞きながら、僕はアーサーの状態を観察する。アーサーは、苦しそうに息を吐いてて冷や汗もすごい。

「……ティム。今すぐ司祭の先生を呼んできて」

僕がティムの方を見ると、ティムは頷いて教室を出ていった。

「……」

僕は、制服のポケットから自作の魔法薬を取り出す。これは、すべての状態異常を緩和させる薬。

多分アーサーの状態異常を放っておいたら、アーサーは死んでしまうかもしれない。

「……死なせないから」

そう呟いて、魔法薬の入った瓶の蓋を開けると魔法薬を一滴だけアーサーの口に入れた。

次第にアーサーの苦しそうだった表情が和らいで、呼吸が落ち着いてきた。そのまま、アーサーは眠る。

そこへ、ティムと先生が教室に入ってきた。