蒼生side

部活の仕事中、乃蒼ちゃんが男子と話していた。

…笑顔で接する姿を見て、自分の中で納得いかない気持ちが湧いてきた。

そんなことを知らない乃蒼ちゃんは今何を考えているんだろう。

冷たく接してしまったかな。彼女を傷つけてしまったかな。そんなことを考えていたら1日が終わりそうだ。

もう寝ようと思い、部屋の電気を消す。

すると突然、スマホから着信音が鳴り始めた。

こんな夜中に誰だろうと思い、渋々電話に出る。

「…もしもし。」

「蒼生、今大丈夫?」

「大丈夫だけど、どうした?」

蓮だった。電話をかけてくるなんて珍しい。

「ちょっとお前に話しておきたいことがあってさ」

「うん。何?」

「乃蒼のことだよ。」

…っ。てっきり徳島とのことかと思っていたので少し驚いた。

「乃蒼ちゃんがどうしたんだよ。」

「俺の妹泣かせんなよ?お前が乃蒼のことどう思ってるかなんて、見てりゃ分かるんだよ。でもお前の気持ちだけであいつのこと振り回すは違うぞ。」

「…わかってる。」

「明日、ちゃんと仲直りしろよ?お前らの絡み結構好きだからな。」

「ありがとう、蓮。」

「おう、じゃあなー。」

いつもはふざけている蓮から、あんなに厳しい言葉が出てくるとは思わなかった。

その分、言葉の重みをしっかり感じる。

蓮のおかげで、自分がどれだけ馬鹿なことをしてたのか理解できた。


自分なりにいろいろ考えていたら、いつの間にか寝ていた。