2日目は文化祭。

私と楓と雪ちゃんの3人は行きたいところがいっぱいあるので、朝一でクラスのシフトに入っている。

私たちのクラスは今年、メイドカフェをすることになった。

男子が女装をしたいということでこんなことになったが、女子はあまり…というか全然乗り気ではなかった。

でも他にやりたいこともなく、メイドカフェになってしまったのだ。


早速、いろんな人がくる。

カフェなので一応料理を出すし、メイドカフェ特有の接客もする、…やりたい人は。

周りの目を盗みながら淡々と仕事をさぼる。

すると、外から聞き覚えのある声が。

「乃蒼ー!きたよー!」

『あぁ、昨日リレーで優勝されたお客様ではありませんか。』

「蓮、おめでとー。」

そう、蓮と一ノ瀬先輩が来てくれたのだ。

『楓、お客様だよー。』

この2人への接客は気が引けるので、楓を呼ぶが、

「えー、乃蒼に接客してほしいー。」

…このシスコン兄は何を言っているのか?

『お客さま、そのようなご希望でしたら受け付けておりません』

とびきりの営業スマイルで答える。

「俺も乃蒼ちゃんに接客して欲しいなぁ。」

うっ、一ノ瀬先輩まで…。

『わ、わかりました。こちらの席へどうぞ。メニューお決まりになりましたらお呼びください。』

…はぁ。一ノ瀬先輩に言われたらどうしようもないじゃん。