どのチームも大きな差異が無いまま、アンカーにバトンが渡った。

4人とも走るのが速く、接戦になっている。

誰が勝つのか全然わからない…。

次の瞬間、「痛っ!」という声と共に宮下先生が足を押さえている。

「つったわ……。」

先生のまさかの事態に大爆笑する生徒たち。一部では“宮下ファンクラブ”が『先生ぇぇ!いやぁぁ!』と悲鳴をあげている。

そんな現場を横目にリレーはいい勝負になっていた。

学校を代表するイケメン3人の対決ということもあって、会場の熱気は最高潮。


残り100mの直線のカーブで、互角だと思われていた状況が動いた。

…秋元先輩が2人に離されていく。

『『秋元先輩ー!!』』

とまたもや女子の悲鳴が。バスケ部の秋元先輩が優勝すると思われていたが意外な結果になっている。


ついに蓮と一ノ瀬先輩の2人が残った。

このままゴールしたら両方とも優勝になるんじゃないかというくらい、残り50mの直線でも勝負はつきそうにない。

『どっちが勝つんだろう…。』

雪ちゃんの口からも、思わず声が漏れている。

パンッ

アンカー全員がゴールした。

「競技結果を発表いたします。4位、宮下先生。3位、秋元選手。2位、一ノ瀬選手。1位、鈴木選手です。」

先にゴールしたのは蓮だった。

2人とも同時にゴールしたと思われたが、わずかに蓮の方が早かったようだ。

『お兄さんすごいじゃん!』

雪ちゃんが激励してくれる。


そして総合優勝は黄チーム、つまり私たちのクラスは優勝を勝ち取ることができた。