『え?』
私は驚いて先輩の方を見る。今、なんて…?
「あ、毎日作ってってことじゃなくて、それぐらいおいしかったってこと。…まあ、毎日でも食べたくなったのは事実だけど。」
最後の方は声が小さすぎて聞き取れなかったけど、こんなに喜んでもらえるなんて想定外で嬉しかった。
2人で体育館の端に座っていると予鈴が鳴った。
「あ、鳴っちゃった!教室行かなきゃ。」
『先輩、鍵は返しておくので先に帰ってて大丈…』
鍵を取ろうとすると、上から伸びてきた手に先に取られてしまった。
「俺が返しておくから先行きな?」
『でも、私の教室の方が職員室に近いのに。』
「乃蒼ちゃん、たまには素直に先輩に甘えていいんだよ。」
わかった?って首を傾げながら言ってくる。
先輩、それ、反則です…。
『わ、わかりました。じゃあ、よろしくお願いします!』
「ん、また放課後。」
体育館から出て急いで教室に向かう。
『お、おはよう。どうしたの乃蒼、今日遅いじゃん。』
『おはよう、雪ちゃん。ちょっと部活の朝練してたの。』
そう言って自分の席に着く。
ふー、疲れた。先輩、明日も朝練するのかな?…おにぎり、作ってあげようかな。
そのまま放課後になり、部活に行ってマネージャーの仕事をこなす。
時々、一ノ瀬先輩の様子を見たけれど、みんな先輩が朝練していることは知らなさそうだ。
これは…みんなには言っちゃダメなやつだな、蓮も知らなそうだし…。
私は黙ってることにした。
私は驚いて先輩の方を見る。今、なんて…?
「あ、毎日作ってってことじゃなくて、それぐらいおいしかったってこと。…まあ、毎日でも食べたくなったのは事実だけど。」
最後の方は声が小さすぎて聞き取れなかったけど、こんなに喜んでもらえるなんて想定外で嬉しかった。
2人で体育館の端に座っていると予鈴が鳴った。
「あ、鳴っちゃった!教室行かなきゃ。」
『先輩、鍵は返しておくので先に帰ってて大丈…』
鍵を取ろうとすると、上から伸びてきた手に先に取られてしまった。
「俺が返しておくから先行きな?」
『でも、私の教室の方が職員室に近いのに。』
「乃蒼ちゃん、たまには素直に先輩に甘えていいんだよ。」
わかった?って首を傾げながら言ってくる。
先輩、それ、反則です…。
『わ、わかりました。じゃあ、よろしくお願いします!』
「ん、また放課後。」
体育館から出て急いで教室に向かう。
『お、おはよう。どうしたの乃蒼、今日遅いじゃん。』
『おはよう、雪ちゃん。ちょっと部活の朝練してたの。』
そう言って自分の席に着く。
ふー、疲れた。先輩、明日も朝練するのかな?…おにぎり、作ってあげようかな。
そのまま放課後になり、部活に行ってマネージャーの仕事をこなす。
時々、一ノ瀬先輩の様子を見たけれど、みんな先輩が朝練していることは知らなさそうだ。
これは…みんなには言っちゃダメなやつだな、蓮も知らなそうだし…。
私は黙ってることにした。
