詩穂が靴も下駄箱に直さず、上履きも履かずに、に後ろのドアから教室に飛び込むと、
幸一は、カバンを持って前のドアから教室を出ようとしている所だった。
詩穂から、思わず笑顔がこぼれた。
「良かった、まだ居た。」
肩で息をするように、膝に手をついた。
汗が吹き出してきた。
「どうしたの?」
幸一が教室に戻ってきて詩穂に近づいた。
「山下君、小松から伝言で・・・。」
「うん?」
詩穂が顔をあげて、幸一を見た。
幸一も、詩穂の目を見た。
「あのね、期末テスト、小松先生が作ることになったから、勉強見れないって。」
「そっか。」
幸一の視線が足下に行った。
「だから、成績下げないように、2人で頑張らなきゃね。」
幸一の視線が、足下ではじけて詩穂の顔を見た。
「あれ・・・。違うの?」
「うんん、頑張ろうね。」
「じゃぁ、今日は私帰るね。校門に翔吾待たせてるの。」
詩穂は、また走って教室を出て行った。
幸一は、カバンを持って前のドアから教室を出ようとしている所だった。
詩穂から、思わず笑顔がこぼれた。
「良かった、まだ居た。」
肩で息をするように、膝に手をついた。
汗が吹き出してきた。
「どうしたの?」
幸一が教室に戻ってきて詩穂に近づいた。
「山下君、小松から伝言で・・・。」
「うん?」
詩穂が顔をあげて、幸一を見た。
幸一も、詩穂の目を見た。
「あのね、期末テスト、小松先生が作ることになったから、勉強見れないって。」
「そっか。」
幸一の視線が足下に行った。
「だから、成績下げないように、2人で頑張らなきゃね。」
幸一の視線が、足下ではじけて詩穂の顔を見た。
「あれ・・・。違うの?」
「うんん、頑張ろうね。」
「じゃぁ、今日は私帰るね。校門に翔吾待たせてるの。」
詩穂は、また走って教室を出て行った。

