一年半年後


私は大学進学が決まった

夢は教師で、近くの教育大学に進学することが決まった

それも、遼のおかげなんだけどね。

あ、付き合って1か月くらいになってようやく呼べたんだ

そして、その合格の報告をしにこっそり病院に来てます‼︎



遼がね、高2のときに

「私さ、身体障害者じゃん。だから、夢とかないんだ」

そう言った

一時はほんとに夢も希望もなくて

こんな身体じゃなんにもできないって絶望した

でも、

「美緒。諦めるな。可能性は無限大だ。
美緒にできないことなんかないんだ。諦めるからできないんだよ。」

そう言って

「下を向くな。前を見続けろ。」

そう励ましてくれて、遼が私に合う職業を探してくれた

それが教師だった

「美緒は、子供が好きだろ。それに勉強だってできるし、、だから先生になれ。」

ほんとは、看護師を目指したかったんだけど

遼が勧めてくれたから、、遼が選んでくれたから

「うん。頑張る」

私は教師を目指した。

進学するために勉強を欠かさずに行った

そして今日



ナースステーションには遼がいた


「遼…」

私は静かに声をかけた

「ん?え、美緒?」

遼は驚いていた

看護師さんの視線が向く

まぁー、公認されてるけど

最初は反対されてたんだけどね

遼は27歳で私は18歳

約一回りも違う年齢差があるから

でも、遼が幸せそうな姿を見て公認したんだって

「なんでここに?」

遼はすごく驚いてたから

「合格したよ。」

私は合格通知をみせた

すると遼が

「バカか、お前ってやつは」

みんなの視線を気にせず抱きしめてくれた

「わざわざこんなところに来なくても、連絡してくれればよかっただろ?」

ほんとにいつまでもドSなんだよね

「1番に知らせたかったんだもん」

私は照れながらもそう言った

遼も顔を真っ赤にして

「とりあえず、一安心だな。ほんとによかった。おめでとう。」

そう言ってくれた。遼のおかげなのに、、

「あれ?美緒ちゃん?」

振り返ると湊人さんがいた

私は頷いた

「え、美緒ちゃんっ。」

私にハグしようとしたところを阻止される

「湊人。ふざけんな。」

遼…

「かっこいい。」

私は照れ笑いながら呟いた

「美緒。湊人に近づくな。」

恥ずかしそうに遼が呟いた。嫉妬?

「高坂先生、、なんか垢抜けましたよね。」

湊人さんがそう言うと

「うるさい。湊人、はやく「美緒ちゃん。高坂先生のこと好き?」

遼の話を遮って、私に聞いてきた

「美緒、答えなくていいから。」

遼がフォローしてくれた。

「高坂先生…ドSなとこは変わんないですよね。」

湊人さんがすかさずいじめる

私はその光景がなつかしくて

「なんか、なつかしいなー。」

そう呟いた

「うん。まだ、美緒ちゃんが高坂先生って呼んでた時だもんね」

湊人さんに言われ私は照れてしまった

「俺でも下の名前で呼んだことないのに。」

残念そうな湊人さんに

「美緒だけだ。」

遼がそう言った

だから私は

「遼、、、」

名前を呼ぶと

恥ずかしそうにしていた

湊人さんが

「いちゃいちゃしないでもらいます?」

苦情を言った

もっと三人の距離が近づいた気がして楽しかった