で…でかしたぞ陽太っ!!!


「ごめん、ちょっと出てくるね」

「…長電話はやめろよ。勉強中だから」

「分かってる分かってる~」


そう言いながら、部屋を出て廊下の隅に移動する。

そして通話ボタンを押した私は電話の相手、陽太の第一声を遮って言った。

「私、アンタのこと愛してるよ」

『……はぁ?キモイこと言うな。寒気するわ』


ホントこいつ失礼だな。

でも、今日は大目に見よう。

だって電話のタイミングが神すぎる。


何も解決はしてないけどさ、気分転換にはなるじゃん?

あのままだったら私、湊介に色々言われて三途の川渡ってたよ。

だからこの電話は大事な役割を果たしているんだ!