電話を切ると、またあの時と同じ空気が流れている。
「…もう帰った方がいいんじゃね」
「いや、それが…」
帰らなくて良くなった、と言いかけて私は言葉を止めた。
いいことを思いついてしまったから。
「なんか……、何だよ？」
「ううん！なんでもない！……じゃあ私、帰るね。勉強は"陽太"に教えてもらうよ。湊介、忙しいみたいだし？」
誰かさんと同じく、"陽太"を強調して言う。
すると。
「……っ」
眉間にシワを寄せて、ムスッとする湊介。
変わらずの、負のオーラ全開。
……面白すぎる。
「…もう帰った方がいいんじゃね」
「いや、それが…」
帰らなくて良くなった、と言いかけて私は言葉を止めた。
いいことを思いついてしまったから。
「なんか……、何だよ？」
「ううん！なんでもない！……じゃあ私、帰るね。勉強は"陽太"に教えてもらうよ。湊介、忙しいみたいだし？」
誰かさんと同じく、"陽太"を強調して言う。
すると。
「……っ」
眉間にシワを寄せて、ムスッとする湊介。
変わらずの、負のオーラ全開。
……面白すぎる。
