幼なじみと突然同居することになりました

この日はさっきの件以降何も起こることはなかった。

翌日…

「おはよう」

「大和か…おはよ」

「日和、今日の予定は?」

「そういえば土曜日かぁ」

「日和のことだからまだなんも決めてないと
か?」

「その通りです」

「そうか。まぁ好きに過ごせ」

「分かった」

そういえば土曜日なのかって朝起きてから気づいた。昨日は同居の事が急に決まるやらなんやらで曜日感覚が狂っていた。それにしても何しよ…

ピンポーン

こんな朝から誰だろう?大和が玄関に向かうので一緒に向かうことに。

「どちら様でしょうか」

ガチャッ

「雅よ!」

「雅か」

この女の子は雅(みやび)というらしい。同じ学年だが、クラスは違うためこの子の存在は知らなかった。多分、大和と同じクラスの人かな…

「大和、この女誰?」

雅さんがこんな事を聞いてきた。

「俺の幼なじみ」

「そうなんだ。ただの幼なじみだよね?」

「もちろん」

“もちろん”この一言を聞くとなんだか胸がズキっとした。大和と一緒に住んでまた2日目だけど、モヤモヤする事が増えた気がする。やっぱり大和の事だから、女の子の1人や2人いるよね…ってか、なんでこんな事考えてるのかなぁ

「大和、今から出掛けよっ」

「俺、日和と過ごしたいんだけど」

「この子、日和っていうんだぁ」

「いつもなら来てくれるじゃん」

ズキッ

「また今度な」

大和はいつも雅さん達と遊んでるの?私、全く知らなかった。さっきから胸が痛いし、私病気になっちゃったのかな。

「じゃあ埋め合わせは遊園地ね!」

「まぁしょうがねぇからいいよ」

「大和と遊園地デート最高!」

「じゃあまた今度な」

「うん!じゃあね!」

そういって、雅さんは帰っていった。雅さんと遊園地デートに行くのか…私も大和と行ったことないのに。ずっと胸がズキズキするし、頭が痛い気もする。もう少し、大和の部屋で寝かせて貰おうかな。