「大和、今日おかしいよ」

「日和が悪い」

「私何もしてないよ」

「分かるまで俺意地悪するよ?」

大和は私の頬、首筋にキスを落としていく。そして、私の体はいちいち反応してしまう。

「ンッ大和やめンッ」

「もう俺止まらないかも」

なぜか、大和にキスされたりするのは嫌ではなかった。でも、大和は彼氏でも何でもないし、私は好きでもない。だから、こんなことしちゃいけない。頭ではそう思ってるのに、体は言うことを聞いてくれない。

「日和、もっと俺を求めて」

私は寂しさもあってか大和を求めてしまう。

「大和、もっと欲しい//」

「日和好きだよ。俺、本気」

それを言うと同時に大和のキスは激しくなった。

「大和ンッそれンッほんと?ンッ」

「俺が嘘言うと思う?俺は昔からひよちゃん
しか見てない」

ドキッ

(普段、ひよちゃんなんて呼ばないじゃん)

大和の甘さはずるい事を知った。でも、私は大和を好きじゃない。友達としては大好きだけど、やっぱりこういう事は彼氏としかしちゃいけないよね。断らなきゃ。

「大和ンッやっぱりこういうのは良くないとンッ
思う」

「日和、ごめん…俺抑えられなかった」

大和はすぐにやめてくれた。

「私も大和に甘えちゃったから。」

「でも俺ほんと悪いことした」

「大丈夫だよ」

「ごめん。ごめん、日和。」

「大和、大丈夫。」

「さっきの告白も忘れて」

「やっぱりあれ嘘かぁ」

「嘘。俺、日和の事好きになるとかありえな
いから」

大和のこういう所は好きじゃない。嘘をつく人はほんとに嫌い。好きなら好きで私は真剣に大和とのこと考えるのに。

「じゃあさっきのことは忘れるから!」

「さっさと忘れて」

さっきの大和は裏の大和なのかな…とても甘かった。


「ご飯できたわよ」

泉さんに呼ばれたので、リビングに足を運んだ。