集落に戻ると、メルが走りよってきた。

他の人々も、俺におかえりと言ってくれた。

きっと、俺がどこに行ってきたのか気づいているのだろう。

「おかえりお兄ちゃん!どこ行ってきたの?お土産は?」

無邪気なメルがたまらなく愛しいと思った。

メルに何も教えない人々の心遣いも嬉しかった。