君の光と私の輝き。

まさか本当に女子が2人だけなんて、、、
部長からの説明が終わると男子たちは、早速アップを始めた。私たちは、副部長にマネージャーの仕事を説明された。
マネージャーだから、選手よりも楽チンだと思っていたけど、そんなことは無かった。むしろマネージャーの方が大変なんじゃないか！？と言うほど仕事がある。
そんな感じで私たちの部活生活は、始まった。


毎日、放課後にある部活は、とてもツラい。
怒られたり、転んだりしてるから、疲労がどんどん溜まっていき、家に帰るとすぐにベッドに倒れ込んでしまう。
でもその分、楽しいこと、うれしいこともたくさんある。
加瀬くんが褒めてくれたり、応援してくれる。加瀬くんもサッカーのことで大変だと思うのに本当に優しい。さらには、加瀬くんが他の同級生に
｢小桜！あいつにタオル持って行ってあげて！」
とか、
｢小桜！こいつ怪我したから手当してやって！」
とか、
私の男子嫌いを克服されるために男子と話すようにしてくれている。
おかげで男子に対しての苦手意識が薄まった。今では、普通に話すことができるようになれた。
紬が用事があって先に帰る時には、加瀬くんと一緒に帰っている。
その時に加瀬くんは、楽しそうに話してくれる。
今日は、紬が用事があるから、部活が終わった後、加瀬くんと帰ることになった。

私が先にジャージから制服に着替え、学校の門のところで加瀬くんを待っていたら、慌てて走ってきてくれた。

｢ごめん！待った？」

｢ううん。全然待ってないよー！」

｢そっか、良かった！」
まだ息を切らしている。他の部員たちは、まだ来てないから、すごい勢いで着替えてきたんだなと思った。
加瀬くんは、こういうときは、いつも走ってきてくれる。

｢そういえばさーコタロウが新しい技を覚えたんだよー！」
コタロウというのは、加瀬くんが飼っている犬の名前。犬種は、トイ・プードル。性別は、オス。最近は、お互いが飼っている犬の技で盛り上がっている。
ちなみに私が飼っている犬の名前は、チョコ。犬種は、チワワ。性別は、メス。

｢コタロウくんなんの技覚えたの？」

｢俺が指鉄砲を向けてバーンって言うと、倒れたように仰向けになるの！すごいよね！コタロウ！」