涼が部活をサボり始めると、友人が変わった。
学校から早く帰るため、部活をしている者と遊ぶ事がなくなっていく。
涼が新しく友達になっていたのは、先輩達の不良グループ。
学校帰りのゲームセンターや、カラオケ、街角でのナンパ。
目標を失った者には、天国の居場所だった。
起きたい時間に起きて、ゲームセンターに行くと、誰かが一緒に遊んでくれる。
夜になると、バイト帰りの先輩や、車を持っている先輩。
もう働いている中退した先輩達も集まり、大所帯になって賑やかになる。
夜になると、ゲームセンターの大きなガレージが溜まり場で、今日もみんなで騒いでいた。
その時に金髪の怖そうな先輩が、涼の肩を組んできて、こんな話をしてくる。
「涼は将来何をするか決まってんのか?」
「いえ。まだ何も考えてないです」
「俺の働いてる所で、一緒に大工しないか?
給料もいいし、親方になれば高卒のサラリーマンなんかより、全然稼げるぞ?」
「そうなんですか?もう働こうかなぁ……」
こういう先輩の話を聞いているうちに、涼は高校の卒業なんて、意味のないことかも知れない。と思い始めていた。
学校から早く帰るため、部活をしている者と遊ぶ事がなくなっていく。
涼が新しく友達になっていたのは、先輩達の不良グループ。
学校帰りのゲームセンターや、カラオケ、街角でのナンパ。
目標を失った者には、天国の居場所だった。
起きたい時間に起きて、ゲームセンターに行くと、誰かが一緒に遊んでくれる。
夜になると、バイト帰りの先輩や、車を持っている先輩。
もう働いている中退した先輩達も集まり、大所帯になって賑やかになる。
夜になると、ゲームセンターの大きなガレージが溜まり場で、今日もみんなで騒いでいた。
その時に金髪の怖そうな先輩が、涼の肩を組んできて、こんな話をしてくる。
「涼は将来何をするか決まってんのか?」
「いえ。まだ何も考えてないです」
「俺の働いてる所で、一緒に大工しないか?
給料もいいし、親方になれば高卒のサラリーマンなんかより、全然稼げるぞ?」
「そうなんですか?もう働こうかなぁ……」
こういう先輩の話を聞いているうちに、涼は高校の卒業なんて、意味のないことかも知れない。と思い始めていた。


