涼の両親が仮眠を取るために部屋を出ると、椅子に座った渚は我慢していた涙が溢れ落ちた。
「涼……こんなお別れは嫌だよ……」
「まだ死んでねぇよ……全部聞こえてんだよ」
「えっ?」
渚は辺りを見渡してみるが、誰もいない。
もしかして?と慌てて顔を覗き込むと、目を開けた涼の姿がそこにあった。
植物状態だった涼は、脳の一部の障害で意思表示できなかったが、意識はあり、話している声は全て聞こえていたのだ。
「勝手に俺を殺して、ありがとう。なんて言ってたのも聞いてたし、そのあれだ……渚が……あれだ……」
「もしかして……告白するって話?」
「それそれ。してみろよ?」
「やだよーっ」
ベーっと舌を出しておどける渚は、心底嬉しくて、飛び上がりたい気分。
嬉しそうな渚を見て微笑を溢す涼だが、まだ意識が朦朧としている事に加えて、酸素マスクのせいで話しにくい。
「俺の嫁さんになるんだろ?告白してみろって」
「えーっ!!そんな事まで聞いてたのっ!?」
「涼……こんなお別れは嫌だよ……」
「まだ死んでねぇよ……全部聞こえてんだよ」
「えっ?」
渚は辺りを見渡してみるが、誰もいない。
もしかして?と慌てて顔を覗き込むと、目を開けた涼の姿がそこにあった。
植物状態だった涼は、脳の一部の障害で意思表示できなかったが、意識はあり、話している声は全て聞こえていたのだ。
「勝手に俺を殺して、ありがとう。なんて言ってたのも聞いてたし、そのあれだ……渚が……あれだ……」
「もしかして……告白するって話?」
「それそれ。してみろよ?」
「やだよーっ」
ベーっと舌を出しておどける渚は、心底嬉しくて、飛び上がりたい気分。
嬉しそうな渚を見て微笑を溢す涼だが、まだ意識が朦朧としている事に加えて、酸素マスクのせいで話しにくい。
「俺の嫁さんになるんだろ?告白してみろって」
「えーっ!!そんな事まで聞いてたのっ!?」


