ライブの撮影が終わった渚が、病院に到着すると夜中になっていた。
機械音だけが鳴っている静かな集中治療室に入ると、涼の両親が心配そうに見つめている。
「おじさん……おばさん……私のせいでごめんなさい……」
小さな頃から知っている涼の両親に頭を下げた渚は、朝と何ら変化のない涼の様子を見るために、顔を覗き込んだ。
「涼。撮影終わったよ?お疲れさまでした」
そう言っても酸素マスクをつけたままの涼は、何の反応も示さない。
「ごめんね……涼……私の為に……」
自分を責めている渚の目から涙が溢れてくると、涼の母親が背中を擦ってくれた。
「こうなったのは別に渚ちゃんが悪いわけじゃないよ?
どうせうちの子がバカだから、無理しただけでしょ?」
「でも……」
「もう心配しないで、帰ってゆっくりしたらどう?
渚ちゃんも撮影で疲れてるんでしょ?」
すると渚はしっかりとした口調で言った。
「私が涼の面倒を見るので、おじさんもおばさんも、寝てもらって大丈夫ですよ?」
涼の体に異変があれば、隣のナースステーションから看護師がやって来るので、ずっと付き添っている必要があるわけではないが、やっぱり心配で出来る限り側にいたいもの。
機械音だけが鳴っている静かな集中治療室に入ると、涼の両親が心配そうに見つめている。
「おじさん……おばさん……私のせいでごめんなさい……」
小さな頃から知っている涼の両親に頭を下げた渚は、朝と何ら変化のない涼の様子を見るために、顔を覗き込んだ。
「涼。撮影終わったよ?お疲れさまでした」
そう言っても酸素マスクをつけたままの涼は、何の反応も示さない。
「ごめんね……涼……私の為に……」
自分を責めている渚の目から涙が溢れてくると、涼の母親が背中を擦ってくれた。
「こうなったのは別に渚ちゃんが悪いわけじゃないよ?
どうせうちの子がバカだから、無理しただけでしょ?」
「でも……」
「もう心配しないで、帰ってゆっくりしたらどう?
渚ちゃんも撮影で疲れてるんでしょ?」
すると渚はしっかりとした口調で言った。
「私が涼の面倒を見るので、おじさんもおばさんも、寝てもらって大丈夫ですよ?」
涼の体に異変があれば、隣のナースステーションから看護師がやって来るので、ずっと付き添っている必要があるわけではないが、やっぱり心配で出来る限り側にいたいもの。


