怪盗 シーフ

そこでオレは、正面から入ることをやめて、家の壁を飛び越えることにした。



高さは約3メートル。運動神経がいいオレでもちょっと厳しい高さだ。何か使えるものをと探していると、隣の家の縁台に物干し竿がかかっていた。 

「ちょっと、借りますよー?」


オレは、物干し竿を使って棒高飛びの要領で飛び越えた。