「茜、その恰好…」 茜は声が出ないようだった。 なんで俺がここにいるのか、そんな顔だった。 「高校生だったのか。」 自嘲気味にフッと息が出た。 隣にいるのは…彼氏か? ハッ、そっか 「俺は弄ばれたのか…、」 自然とそんな言葉が出た。 茜は何か言おうとしたみたいだが俺の顔を見ていうのをやめたようだった。 なんで茜が傷ついた顔をする? 俺はそのまま来た道を引き返した。