どうしよう、これから…


いずれは話さなくちゃいけないのに、戸崎さんが離れていくのが怖い。


怖くて本当のことが言えない…


「じゃあまたね。」


「はい、また。」


「茜、好きだよ。」


にっこり優しく微笑んで好きだと囁いた戸崎さんにチクリと胸が痛む。


好きな人からの好きの言葉が一番嬉しいはずなのに


素直に喜べなかった。