Jada





『久しぶり、ジェイダ。……待った? 』


待ったよ。
すごく、すごく待ち遠しかった。
なのに、そんなふうに訊くなんて。
文句のひとつでも言いたかったけれど。
揺れる瞳が、彼も不安だったのを物語っていて。

何よりも恋しくて恋しくて仕方なかった、彼の色を見れて。
ただ、コクコクと頷くので精一杯だった。


『ロイ……!! 』


逢いたかったよ。
プロポーズはね、とても簡潔なものだったけれど。だからこそ、すごく嬉しかった。

ああ、来てくれたんだ。
約束通り、私の王子様が……ここに。