手が届くその距離に

ガラッ

「美緒ちゃーん!そろそろ時間だから迎えに来たよ」

湊人さんが来た

「しばらく歩いてなかったから、嫌だと思うけど車椅子ね。」

え、足怪我してないのに

「自分で歩けます」

そう言って立った瞬間

力がうまく入らなくて倒れかけた

「ほら、無茶しないの」

湊人さんが支えてくれた

「とにかく車椅子だよ!」

私は仕方なく車椅子に乗った


治療室に向かう途中

「美緒ちゃん。高坂先生はどう?」

湊人さんが唐突に聞いてきた

「え、なんでですか?」

頭が追いつかなくてなんでだろうと問いかけた

「だって、高坂先生怖いじゃん?自分嫌われてること気づかないくらいにさ。」

え、そうなの?高坂先生って嫌われてるんだ

「確かに、ドSですよね?」

そう言うと

「面白いこと言うね。でもね、あれでもかっこいいしイケメンだしモテるんだよね。まぁー、美緒ちゃんの言う通りドSだからかな。嫌われるのは。笑笑  もったいないよなほんと。」

そうなんだ、まぁー、確かに顔はイケメンで整っているけど


「高坂先生の担当看護師の希望、マジで多いんだよ?なに目的だかはわかんないけど。苦笑」

そうなんだ、確かに

「でも、高坂先生は男の看護師さんしか選ばないからな。」

えー、意外

そんなことを話してるうちに

「あ、ついたよ」

治療室にはすでに高坂先生がいた