久遠の果てで、あの約束を。

それには受付女子は大きく息を吐き、


「もう一人、客寄せパンダがいるからね」

とうんざりしたように言った。


もう一人の客寄せパンダって誰? と訊こうとしたが、また客が増えてきたので、それどころではなくなった。

対応の間を縫うようにして、腕時計をちらりと見る。十一時五十七分。後三分で、当番が終わる。

次の当番の子はもう来ているので、キリのいいところで交代したいなと思った矢先、他校の制服を着た見知らぬ男子が、妙に親しげに声をかけてきた。


「ねぇ、この後って暇?」

「え、いや……。暇じゃない、です」

「このガッコって、こんな可愛い子いたんだ」

「つーか、文化祭案内してよ」

にやにやしている他校生徒を、私は複雑な気持ちで見返す。


なんだろう、このデジャヴ感。


さっきから並んでいるお客さんの視線が痛いし、もうすぐ休憩時間なのでなるべく穏便に済ませたい。

なにより、この後は渚と話すと決めているのだ。こんな奴らに妨害されたらたまったもんじゃない。