久遠の果てで、あの約束を。

文化祭は、秋晴れの中で開催された。


今年は文化祭の日程がハロウィンと被っているということもあって、仮装している生徒が多く、アーチ型のゲートにジャック・オ・ランタンやコウモリやお化けが描かれていたり、また、飾りつけも黒やオレンジや紫の風船だったりと、学校中がハロウィンを意識している。

うちのクラスではありがたいことにもう行列ができていて、楽だと思い立候補した受付役も中々に忙しかった。

準備を頑張った甲斐があり、時折「キャーッ!」とか「イヤァー!」などといった悲鳴が聞こえてくるのだがーー。


「たまに歓喜の悲鳴みたいなのが聞こえてくるけどさ、あれって絶対神崎くん目当ての女子だよね」


ようやく客足が落ち着いて一息ついていると、さっきまで隣で大量の客を捌いていた女子が独り言のように呟いた。


「え、そうなの?」


どこの芸能人だよと、声には出さず突っ込む。

たしかに格好いいとは思うし、女子にだってモテている。


「けどさ、その割には男子も結構多くない?」


確かに女子生徒は多いけれど、男子だって負けてない。

イケメンというのは、異性だけでなく同性をも惹きつけてしまうのだろうか。