久遠の果てで、あの約束を。

「結構いい感じじゃない?」



組み立て終わったセットを見て、文化祭実行委員の女子がはしゃいだ声を上げる。


「お前、はしゃぎすぎ」

と出しもの決めのホームルームで微塵もやる気が感じられなかった例の男子が呟き、女子に「あんたがテンション低過ぎんのよ」とはたかれて、クラスに笑いが怒る。


思ったより作業がスムーズに進んだうちのクラスは、前日準備が他よりも早く終わったのだ。

こういうのは夜までかかるイメージだったけれど、午後の授業がまるまる準備時間に充てられていたこともあって、日が暮れる前に手持ち無沙汰になってしまった。


担任を実験台にしたリハーサルも、中々の高評価だった。


バラバラになった死体の模型に、血塗れた手術台。ホルマリン漬けにされた脳味噌や目玉(ゼリー)は、後でスタッフが美味しく頂くのだろうか。


「ねぇ、あのホルマリン漬けってさ、結局最後どうすんの?」


その声に、ぴくりと反応してしまう。