数日後、いつもの図書館に行く前に、一件の電話がかかってきた。


着信相手を確かめて、弾んだ声で応答ボタンを押してすぐ、ゴトリとスマホが抜け落ちた。


それと同時に、忘れかけていたことを思い出す。



空の色もいつかは変わる。


明日も明後日も、このまま続いていくとは限らない。



明日が今日と同じままなんていう保証は、本当に、何処にもありはしなかった。