久遠の果てで、あの約束を。

なによ。そっちだって林檎飴あんまり好きじゃない癖にと心の中で悪態をついて、ストローを口に運んだ。

飲んでみたいという気持ちが今の今まで全くなかったという訳ではないけれど、見た目がカエルの卵みたいで、なんとなく敬遠していたのだ。


意を決して、太めのストローを吸い上げる。

そして、渚に気づかれない程度に眉を顰めた。



なんか、思ってたのと違う……。



確かに、口コミ通り食感はもちもちしている。だけど味が全くしないし、表面がちょっとねちゃっとしている。


「どう? 美味しい?」

渚に感想を聞かれてしまい、どう答えるべきか迷った。


「……普通?」


食べられないという訳でもないし、正直な感想を述べるのは気が引けたので、なるべくオブラートに包んで言った。少しだけ不満そうな顔をされた。

本音を言うと、バナナジュースの方が好みだ。

そんなことを考えながら、タピオカを一気に吸い上げる。吸い上げ過ぎて、飲み込むのに苦労した。これでは多少気が紛れても、すかすかの胃は満たされない。


「ごめん。ちょっと食べ物買ってくる」


限界が来る直前にマロンチュロスを購入できたおかげで、無事醜態を晒さずに済んだ。