明日もきみが心から笑えますように

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 四月、新学期。私と莉子は今、クラス替え表を見ている。周りは同じクラスになれたとかなれなかったとかでざわざわしている。
 「あ、美波!クラス一緒!待って待って、匠海も一緒なんだけど!運良すぎ!!」
 「ほんと?何組?」
 「四組」
 「四組かぁ。まただね」
 「そういえばそうだね。担任も替わらないかなぁ」
 いよいよ二年生。ここで同じクラスになれたら卒業まで一緒にいられる。莉子と会話をしながら、私は四組の下の方を見ていた。名簿順に書いてあるから、「山本」はかなり下の方にあるはずだ。あと二人。さすがに違うクラスかと少し気を落とすと・・・。
 「あった!」
 「何が?」
 「な、何でもない」
 あったのだ。下から二人目のところに蒼の名前が。態度には出さなかったものの、せっかく仲良くなった蒼とあと二年同じクラスかと思うと、正直とても嬉しかった。すると後ろから肩を叩かれ、振り向くと蒼が満面の笑顔を浮かべて立っていた。
 「おはよう。なぁ、俺何組?」
 「四組だよ」
 「変わらないな。美波は?」
 「私も四組」
 「マジ!?良かったー!!」
 「あ、山本。ちなみに、私と匠海も一緒だよ」
 「え、匠海も!?ついてるなぁー、俺」
 ついてるのは私の方だ。これから楽しく過ごせそうだ。莉子と蒼と一緒なんて。思ってもみなかった幸福だ。さっきほっぺをつねってみても、痛かったから夢ではないだろう。それよりも蒼が元気そうで良かった。というかキャラが変わった気がする。とにかく、楽しくやろう。そんなうきうきした気分で教室に向かった。