⒑
一月一日、元日。私と蒼は近くの神社に初詣に来ている。
チャリン・・・
お賽銭を投げ入れ、手を合わせて心の中でお願いをする。
・・・今年も蒼と一緒にいられますように。
目を開けて隣を見ると、まだ願っている途中だった。その顔が可愛くて、思わず見とれてしまう。
「美波、何か顔についてる?」
気づけば蒼はもう目を開けていて、こっちを見ていた。
「あ、違うの。蒼が可愛くてつい見とれちゃった」
「俺が可愛い?・・・なんか可愛い男ってやだな・・・」
「あ、蒼は格好いいよ」
「はは、いいよ別に」
「ほんとだから!」
「ありがとう。そういう美波は可愛いよ」
「ちょっと・・・」
恥ずかしいけど、すごく嬉しかった。こんなやりとりを蒼と出来る日がくるなんて。
初詣をした後は、神社の近くにある喫茶店で食事を取ることにした。
「美波は、何お願いしたの?」
「え?秘密―。そういう蒼は何お願いしたの?」
「俺は、美波とずっといられますようにって」
一緒だ・・・。でも、これって口に出しちゃったらだめなんじゃなかったっけ。た、確か人に言ったらだめじゃなかった?でも、もう言っちゃったもんね。しょうがない。
「来年も一緒に来ようね、初詣」
「そうだね。来年も一緒にいられたらいいけど・・・」
「大丈夫、絶対一緒だから」
蒼がそう言ってくれたので安心した。来年もまた一緒に来れると思うと嬉しくなる。来年は・・・受験生だから、合格祈願かな。そういえば、蒼は進路どうするんだろう。
「はぁー。もうすぐ受験生だね」
「え?もうすぐって言ったってあと三ヶ月あるよ?」
「・・・蒼は頭良いからそんな事言えるんでしょ?私にとっては「もう」三ヶ月なの!」
「ごめんごめん。まぁ、そう考えるとそうだね」
「でしょ?あー進路どうしよ。まだ決めてないんだよね」
「そうなの?ちなみになりたい職業は?」
「一応、看護師になりたいと思ってる。命を扱うのってすごく大変だと思うけど、その分やり
がいがあると思うの。もちろん、そう簡単なことじゃないことは分かってるけどね」
「看護師か。いいね。美波、人のお世話とか得意そうだし」
「そう?蒼は、どうするの?」
「俺は・・・美容師になりたいんだ。だから、専門学校に行こうと思ってるんだ」
「美容師?もしかして蒼って編み込みとか得意?ほら、美容師さんってそういう事もやるよね」
「一応できる。姉ちゃんたちのも結構やってあげてるし。ぶっちゃけ言うと、俺の方が得意なん
だよね、二人よりも」
あ、なんか私と似てる。人の髪の毛はやってあげるけど自分のはやってもらうことあんまりないなぁ。全部自分でやっちゃうし。そうだ、蒼にやってもらいたいな。
「蒼、もし良かったらさ私の髪、やってくれない?」
「ほんと?実は俺もいつかやってみたいなーって思ってたんだ。ほら、美波の髪長くて、綺麗だ
から」
「別に綺麗じゃないよ。でも人にやってもらうのなんて久しぶりだから楽しみ」
「俺も楽しみー。じゃあまた今度のデートの時ね」
「うん!」
次のデートはいつだろう。今からとても楽しみだ。蒼に髪の毛を触られるのは緊張するけど、きっと良い思い出になるはずだ。まだまだ蒼とやりたいことがたくさんある。これから一つずつやっていこう。二人で楽しみながら。
だって時間は、まだたくさんあるのだから。
一月一日、元日。私と蒼は近くの神社に初詣に来ている。
チャリン・・・
お賽銭を投げ入れ、手を合わせて心の中でお願いをする。
・・・今年も蒼と一緒にいられますように。
目を開けて隣を見ると、まだ願っている途中だった。その顔が可愛くて、思わず見とれてしまう。
「美波、何か顔についてる?」
気づけば蒼はもう目を開けていて、こっちを見ていた。
「あ、違うの。蒼が可愛くてつい見とれちゃった」
「俺が可愛い?・・・なんか可愛い男ってやだな・・・」
「あ、蒼は格好いいよ」
「はは、いいよ別に」
「ほんとだから!」
「ありがとう。そういう美波は可愛いよ」
「ちょっと・・・」
恥ずかしいけど、すごく嬉しかった。こんなやりとりを蒼と出来る日がくるなんて。
初詣をした後は、神社の近くにある喫茶店で食事を取ることにした。
「美波は、何お願いしたの?」
「え?秘密―。そういう蒼は何お願いしたの?」
「俺は、美波とずっといられますようにって」
一緒だ・・・。でも、これって口に出しちゃったらだめなんじゃなかったっけ。た、確か人に言ったらだめじゃなかった?でも、もう言っちゃったもんね。しょうがない。
「来年も一緒に来ようね、初詣」
「そうだね。来年も一緒にいられたらいいけど・・・」
「大丈夫、絶対一緒だから」
蒼がそう言ってくれたので安心した。来年もまた一緒に来れると思うと嬉しくなる。来年は・・・受験生だから、合格祈願かな。そういえば、蒼は進路どうするんだろう。
「はぁー。もうすぐ受験生だね」
「え?もうすぐって言ったってあと三ヶ月あるよ?」
「・・・蒼は頭良いからそんな事言えるんでしょ?私にとっては「もう」三ヶ月なの!」
「ごめんごめん。まぁ、そう考えるとそうだね」
「でしょ?あー進路どうしよ。まだ決めてないんだよね」
「そうなの?ちなみになりたい職業は?」
「一応、看護師になりたいと思ってる。命を扱うのってすごく大変だと思うけど、その分やり
がいがあると思うの。もちろん、そう簡単なことじゃないことは分かってるけどね」
「看護師か。いいね。美波、人のお世話とか得意そうだし」
「そう?蒼は、どうするの?」
「俺は・・・美容師になりたいんだ。だから、専門学校に行こうと思ってるんだ」
「美容師?もしかして蒼って編み込みとか得意?ほら、美容師さんってそういう事もやるよね」
「一応できる。姉ちゃんたちのも結構やってあげてるし。ぶっちゃけ言うと、俺の方が得意なん
だよね、二人よりも」
あ、なんか私と似てる。人の髪の毛はやってあげるけど自分のはやってもらうことあんまりないなぁ。全部自分でやっちゃうし。そうだ、蒼にやってもらいたいな。
「蒼、もし良かったらさ私の髪、やってくれない?」
「ほんと?実は俺もいつかやってみたいなーって思ってたんだ。ほら、美波の髪長くて、綺麗だ
から」
「別に綺麗じゃないよ。でも人にやってもらうのなんて久しぶりだから楽しみ」
「俺も楽しみー。じゃあまた今度のデートの時ね」
「うん!」
次のデートはいつだろう。今からとても楽しみだ。蒼に髪の毛を触られるのは緊張するけど、きっと良い思い出になるはずだ。まだまだ蒼とやりたいことがたくさんある。これから一つずつやっていこう。二人で楽しみながら。
だって時間は、まだたくさんあるのだから。
