明日もきみが心から笑えますように

  *
 「ん・・・」
 目を覚ますと、白い天井が目に入った。・・・どこ? 
 「すみません、誰かいますか?」
 「あ、起きたのね」
 「あ、保健の先生・・・。ここ、保健室ですか?」
 「そうよ。いきなり倒れたっていうから驚いたのよ。まぁ、軽い貧血ね。もう少し休んでなさ
い。お母さんが迎えに来てくれるから」
 貧血・・・。そういえば私、どうやってここに来た?
 「あの、私どうやってここに来ましたか?全然覚えてなくて」
 「え?あぁ、友だちが連れてきてくれたよ。うふふ、びっくりしちゃった、お姫様抱っこなんて初めて見たから」
 先生、今何て言った?お姫様抱っこ?まさか莉子とか美桜が出来るわけないし・・・。
 「友だちって誰ですか?私を連れてきてくれた・・・」
 「えーとね、山本蒼とか言ってたかな」
 「えっ!?」
 蒼!?何で?そ、そういえば私が倒れたときに蒼そばにいたっけ・・・。ど、どうしよう。重かったよね、私。それに、もし皆が見てたと思うとすごく恥ずかしい。明日、お礼しよう。今日は恥ずかしすぎるから。そう思ってもう一度寝ようとベッドに入ると、ドアが開く音がした。
 「美波?」
 もしかして蒼!?で、でもそれにしては声が高いような・・・。
 「あ、起きてる。大丈夫?美波。心配したよ」
 「あ、美桜・・・。ごめんね、心配かけて」
 「でね、莉子が美波に聞いて欲しいことがあるから聞いてきてって」
 「何?自分で言えば良いのに」
 「何か今日はデートだからって。・・・美波、最近さ、胸の奥がちくって痛くなったり、きゅうって締め付けられたりしない?」
 「な、何で・・・。なんかね、偶然だと思うけど蒼のこと考えてたり、見てたりするとそうなるの。私、おかしい?病気?」
 「やっぱり莉子が言ってた通りだね」
 「え?」
 「美波、蒼くんのこと好きなんじゃない?」
 ・・・私が、蒼を好き・・・?