*
夏休みが明けて、久しぶりにクラスメイトと顔を合わせると、真っ黒に焼けている人がいたり、彼氏、彼女が出来た人がいたり、勉強三昧だったという人もいたがとにかく皆いい夏休みになったようだ。
「久しぶり、美波!ねぇ聞いて、匠海とプール行ったんだけどさ・・・」
相変わらず莉子がのろけ話を始めたので、半分流して聞いていると美桜が教室に入ってきた。
「おはよう、美桜」
「あ、おはよう!美波」
「あ、美桜!おはよー。あれから蒼とはどうなった?」
・・・莉子ぉ。それ、言っちゃいけないやつだって。そういえば莉子は何も知らないんだっけ。無知って恐ろしいな・・・。ほら、きっと美桜が困っちゃう・・・。
「そのことなんだけどね、私、ふられちゃった」
「えぇ~!?ふられたの?」
「ちょっと莉子、声が大きい・・・」
私の予想に反して美桜はさらっとこないだのことを莉子に報告した。・・・やっぱり何かいい女になってない?気のせいかなぁ。
「でね、蒼くんって好きな人いるんだって。それがね、・・・なんだって」
「え!?ほんとに?いやー一途なんだね、意外と」
もしかしていま莉子に蒼の好きな人言った?私も教えてもらえないかなぁ。蒼は教えてくれるって言ったけど早く知りたいし。
「ねぇ、私蒼に聞いたら教えられないって言われたんだけどさ、こっそり教えてくれない?」
二人にお願いするとにやにやしながら意味が分からないことを言ってきた。
「それは言えないよね、莉子」
「うん、そーだね。山本のためにも。それより、美波は好きな人いないの?もう高二だよ?一
人や二人くらいは・・・」
「莉子、いたとしても二人はダメでしょ」
「で、どっち?」
「・・・いない」
「えぇー?もう、ピュアだなー美波は」
ピュアって。まぁ今まで恋愛に全く興味がなかったけど。だから告白したのもないし、告白され
たことも・・・。いや、あった。そういえば私、蒼に告白されたんだった。それで私ふったんだった。忘れてた。ということは、蒼の好きな人はさすがに変わってるよね。あー気になる・・・。
ちくり。また、胸の奥が痛む。最近頻繁に痛くなる気がする。それも、蒼のことを考えている時だけ。偶然だとは思うけど、何か蒼が関係あるのかな・・・。
「おはよ、美波。何かあった?」
顔を上げると蒼が立っていた。
「あ、おはよう。何でもないよ」
「そう?なら良いけど」
そう言って蒼はいつもの笑顔でにこっと笑った。すると途端に胸がきゅうと締め付けられた気がして、呼吸が浅くなった。
「美波?大丈夫?」
蒼に顔を覗き込まれて思わず立ち上がると、急に目眩がしてそこで意識がプツンと切れた。
夏休みが明けて、久しぶりにクラスメイトと顔を合わせると、真っ黒に焼けている人がいたり、彼氏、彼女が出来た人がいたり、勉強三昧だったという人もいたがとにかく皆いい夏休みになったようだ。
「久しぶり、美波!ねぇ聞いて、匠海とプール行ったんだけどさ・・・」
相変わらず莉子がのろけ話を始めたので、半分流して聞いていると美桜が教室に入ってきた。
「おはよう、美桜」
「あ、おはよう!美波」
「あ、美桜!おはよー。あれから蒼とはどうなった?」
・・・莉子ぉ。それ、言っちゃいけないやつだって。そういえば莉子は何も知らないんだっけ。無知って恐ろしいな・・・。ほら、きっと美桜が困っちゃう・・・。
「そのことなんだけどね、私、ふられちゃった」
「えぇ~!?ふられたの?」
「ちょっと莉子、声が大きい・・・」
私の予想に反して美桜はさらっとこないだのことを莉子に報告した。・・・やっぱり何かいい女になってない?気のせいかなぁ。
「でね、蒼くんって好きな人いるんだって。それがね、・・・なんだって」
「え!?ほんとに?いやー一途なんだね、意外と」
もしかしていま莉子に蒼の好きな人言った?私も教えてもらえないかなぁ。蒼は教えてくれるって言ったけど早く知りたいし。
「ねぇ、私蒼に聞いたら教えられないって言われたんだけどさ、こっそり教えてくれない?」
二人にお願いするとにやにやしながら意味が分からないことを言ってきた。
「それは言えないよね、莉子」
「うん、そーだね。山本のためにも。それより、美波は好きな人いないの?もう高二だよ?一
人や二人くらいは・・・」
「莉子、いたとしても二人はダメでしょ」
「で、どっち?」
「・・・いない」
「えぇー?もう、ピュアだなー美波は」
ピュアって。まぁ今まで恋愛に全く興味がなかったけど。だから告白したのもないし、告白され
たことも・・・。いや、あった。そういえば私、蒼に告白されたんだった。それで私ふったんだった。忘れてた。ということは、蒼の好きな人はさすがに変わってるよね。あー気になる・・・。
ちくり。また、胸の奥が痛む。最近頻繁に痛くなる気がする。それも、蒼のことを考えている時だけ。偶然だとは思うけど、何か蒼が関係あるのかな・・・。
「おはよ、美波。何かあった?」
顔を上げると蒼が立っていた。
「あ、おはよう。何でもないよ」
「そう?なら良いけど」
そう言って蒼はいつもの笑顔でにこっと笑った。すると途端に胸がきゅうと締め付けられた気がして、呼吸が浅くなった。
「美波?大丈夫?」
蒼に顔を覗き込まれて思わず立ち上がると、急に目眩がしてそこで意識がプツンと切れた。
