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「二人とも買ってきたよー!」
ん?何か二人の空気が・・・。暗いというか、何があった?
「美波、俺ちょっと用事できたから帰るね」
「え?あ、うん。じゃあね」
やっぱりなんか変じゃない?ほんと、何があったの・・・。
「み、美桜?一体何があった・・・」
「美波ぃ~、わ、私・・・。ふられちゃったよぉー・・・」
美桜が、ふられた。・・・ふられた!?美桜が?蒼に?何が一体どうなってそうなったの?
「ふられたって、告ったの?」
「うん、それでね・・・」
美桜は涙ぐみながら今あったことを話してくれた。途中聞き取れないこともあったが、何とか起きたことは把握することが出来た。
「そんな事があったんだ。頑張ったね、美桜」
「・・・蒼くんね、好きな人いるんだって」
「あ、そうなんだ・・・」
「ふふ、誰が好きなのか聞いちゃった。その人の名前聞いたらさ、そりゃ私はダメだなって思って。うん、蒼くんには夏休み明けにはまた話しかけるつもり。その方が蒼くんも楽だろうし。席が近いからね」
「凄いよ、美桜・・・。いつの間にそんないい女になったのー?」
「え?いい女って美波の方だよ。はぁー、スッキリした!よし、二人でとことん楽しも!」
美桜・・・。いつの間にか、可愛かった美桜が強くて綺麗になった気がして眩しい。
蒼の好きな人って誰なんだろう。美桜が負けるって最強過ぎじゃないのその人。聞いたら教えてくれるかなー。直接はちょっとあれだから、LINEで聞いてみようかな。さりげなーく。
ドーン・・・パーン・・・
「あぁ~、美波、花火綺麗だよ」
「ほんと。綺麗」
横に座っている美桜を見ると、満面の可愛い笑顔を浮かべていた。
「ん、どうした?何か顔についてる?」
「あ、違う違う。可愛いなーって、つい見とれちゃった」
「えぇ~?嘘だぁ」
「ほんと」
本当に可愛いんだから。今更かもだけど何で美桜のことふったかなぁー。こんな可愛い子他にそうそういないのに。あ、もしかして蒼の好きな人って他校?さすが、イケメンは交友関係も広いのか。でも美桜より可愛い子って・・・。あぁもう、考えんのやめよ。蒼の好きな人に会うまで永遠に続いちゃいそうだから。
「じゃ、今日はほんとにありがとう。また学校で」
「うん、またね」
歩いてきた道を振り返ると、まだお祭りの灯りがともっている。静かな道がやけに寂しく感じられる。美桜は本当にもう平気なのだろうか。無理して笑っていたのではないか。美桜のあの笑顔を思い出すと、つい考えてしまう。
スマホを取り出してLINEのアプリを開く。蒼に聞こう、誰が好きなのか。『美桜から聞いた。蒼の好きな人って誰?』そう送信して空を見上げると、星が目をつぶりたくなるくらいに輝いていた。スマホから着信音が鳴ったので画面を見ると「山本蒼」と表示されていた。
『もしもし、蒼?どうしたの?』
『LINE見た。美桜ちゃんから聞いたんだね』
『ごめん、でも好きな人がどうしても気になっちゃって』
『・・・・・・・・』
沈黙が続き、さすがに気まずくなったのでもう一度聞いてみる。
『蒼の好きな人って?』
『・・・それは言えない』
『え、美桜には言ったのに?』
『美桜ちゃんは別。どうしても今は美波には教えられない』
割とショックだった。口が軽いとでも思われているのだろうか。美桜には言えたのに、美桜よりは蒼と仲が良いはずなのに。聞かなきゃ良かった。やっぱり、美桜は可愛いからだろうか。
そう思うと、涙がこみ上げてきてしまった。
『美波?』
『あ、ごめん。分かった。そろそろ切るね』
泣いているのがバレないように、そう言ってすぐに切ってしまった。何でこんなことで泣いてるんだろう。自分が不思議でしょうがない。泣くのは何年ぶりだろう。泣くような理由じゃないはずなのに、いつからか全く泣かないようになったのに、今日は溜まった涙が全部溢れ出すように大粒の涙かぼろぼろ出てきてしまう。手で頬を拭いながら何とか家に着いた私は、泣き疲れたのか着替えもせずにソファで眠ってしまっていた。
朝、目を覚ますと蒼からLINEが来ていた。『俺の好きな人、また必ず教えるから待ってて』という内容だった。少しだけ、心のモヤモヤが晴れた気がした。
「二人とも買ってきたよー!」
ん?何か二人の空気が・・・。暗いというか、何があった?
「美波、俺ちょっと用事できたから帰るね」
「え?あ、うん。じゃあね」
やっぱりなんか変じゃない?ほんと、何があったの・・・。
「み、美桜?一体何があった・・・」
「美波ぃ~、わ、私・・・。ふられちゃったよぉー・・・」
美桜が、ふられた。・・・ふられた!?美桜が?蒼に?何が一体どうなってそうなったの?
「ふられたって、告ったの?」
「うん、それでね・・・」
美桜は涙ぐみながら今あったことを話してくれた。途中聞き取れないこともあったが、何とか起きたことは把握することが出来た。
「そんな事があったんだ。頑張ったね、美桜」
「・・・蒼くんね、好きな人いるんだって」
「あ、そうなんだ・・・」
「ふふ、誰が好きなのか聞いちゃった。その人の名前聞いたらさ、そりゃ私はダメだなって思って。うん、蒼くんには夏休み明けにはまた話しかけるつもり。その方が蒼くんも楽だろうし。席が近いからね」
「凄いよ、美桜・・・。いつの間にそんないい女になったのー?」
「え?いい女って美波の方だよ。はぁー、スッキリした!よし、二人でとことん楽しも!」
美桜・・・。いつの間にか、可愛かった美桜が強くて綺麗になった気がして眩しい。
蒼の好きな人って誰なんだろう。美桜が負けるって最強過ぎじゃないのその人。聞いたら教えてくれるかなー。直接はちょっとあれだから、LINEで聞いてみようかな。さりげなーく。
ドーン・・・パーン・・・
「あぁ~、美波、花火綺麗だよ」
「ほんと。綺麗」
横に座っている美桜を見ると、満面の可愛い笑顔を浮かべていた。
「ん、どうした?何か顔についてる?」
「あ、違う違う。可愛いなーって、つい見とれちゃった」
「えぇ~?嘘だぁ」
「ほんと」
本当に可愛いんだから。今更かもだけど何で美桜のことふったかなぁー。こんな可愛い子他にそうそういないのに。あ、もしかして蒼の好きな人って他校?さすが、イケメンは交友関係も広いのか。でも美桜より可愛い子って・・・。あぁもう、考えんのやめよ。蒼の好きな人に会うまで永遠に続いちゃいそうだから。
「じゃ、今日はほんとにありがとう。また学校で」
「うん、またね」
歩いてきた道を振り返ると、まだお祭りの灯りがともっている。静かな道がやけに寂しく感じられる。美桜は本当にもう平気なのだろうか。無理して笑っていたのではないか。美桜のあの笑顔を思い出すと、つい考えてしまう。
スマホを取り出してLINEのアプリを開く。蒼に聞こう、誰が好きなのか。『美桜から聞いた。蒼の好きな人って誰?』そう送信して空を見上げると、星が目をつぶりたくなるくらいに輝いていた。スマホから着信音が鳴ったので画面を見ると「山本蒼」と表示されていた。
『もしもし、蒼?どうしたの?』
『LINE見た。美桜ちゃんから聞いたんだね』
『ごめん、でも好きな人がどうしても気になっちゃって』
『・・・・・・・・』
沈黙が続き、さすがに気まずくなったのでもう一度聞いてみる。
『蒼の好きな人って?』
『・・・それは言えない』
『え、美桜には言ったのに?』
『美桜ちゃんは別。どうしても今は美波には教えられない』
割とショックだった。口が軽いとでも思われているのだろうか。美桜には言えたのに、美桜よりは蒼と仲が良いはずなのに。聞かなきゃ良かった。やっぱり、美桜は可愛いからだろうか。
そう思うと、涙がこみ上げてきてしまった。
『美波?』
『あ、ごめん。分かった。そろそろ切るね』
泣いているのがバレないように、そう言ってすぐに切ってしまった。何でこんなことで泣いてるんだろう。自分が不思議でしょうがない。泣くのは何年ぶりだろう。泣くような理由じゃないはずなのに、いつからか全く泣かないようになったのに、今日は溜まった涙が全部溢れ出すように大粒の涙かぼろぼろ出てきてしまう。手で頬を拭いながら何とか家に着いた私は、泣き疲れたのか着替えもせずにソファで眠ってしまっていた。
朝、目を覚ますと蒼からLINEが来ていた。『俺の好きな人、また必ず教えるから待ってて』という内容だった。少しだけ、心のモヤモヤが晴れた気がした。
