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「どうしよう、美波」
「きっと大丈夫、頑張れ!」
「そうだ!美桜、行け!!」
あれから早三ヶ月。夏休みにある夏祭りに美桜が蒼を誘いたいというので、いま莉子と二人でエールを送っている。ちなみに莉子と美桜は、莉子が彼氏がいることもあり、アドバイスしているうちに仲良くなった。美桜が蒼のことを好きと知った翌日から、私は美桜を蒼に紹介し、何となくいい感じになっていく二人を見るのがいつの間にか毎日の楽しみになっていた。
「あ、来たよ」
「よし、行ってくる」
「お、頑張れ」
「ありがとう」
頑張れ、美桜。蒼は罪作りな男だけど根は良い奴だからなー!
「山本くん。ちょっといいかな」
「あ、立川。いいよ。どうした?」
「あの・・・な、夏休みのお祭り一緒に行きませんか!?」
言った!!頑張った、美桜!偉いよ!
「あ、あれ?いいよ。誰も誘ってくれないから、ちょっと落ち込んでたところ。じゃあ時間とか、連絡して。じゃ、また明日ね」
「・・・あ、うん!また明日」
良かった!二人でお祭りなんて、憧れのシチュエーションだよね、うんうん。隣を見ると、莉子も凄く嬉しそうな顔をしていた。しかも涙目になってるからそれにはびっくりした。
「美桜―、良かったねぇ」
「二人のおかげだよぉ。また服装とかアドバイスしてもらっていい?」
「もちろん、ね、美波」
「うん!早速、ウチでどう?」
「いいね!あ、匠海もいい?」
「匠海・・・?それって、莉子の彼氏?」
「そう。結構イケメンだよ。あ、蒼と仲良いから色々聞いちゃう?」
「ほんと?いいの?」
「全然いいよ。匠海優しいから」
「あ、いつもののろけ話が始まっちゃいそうだから早く行こ。ほら莉子、早く相原くん呼んできてね。先行ってるから」
「はーい」
私は浴衣姿の可愛い美桜を想像しながら駅までの道を歩いた。「きっといいカップルになるんだろうな」と思っていると胸の奥がちくりとした。何?これ。初めて味わう感覚に戸惑いつつも、そんな事気にしている場合ではないので美桜へのアドバイスを考え始めた。
その後莉子たちと合流した私たちは、話し合いの結果美桜の家の方が色々やりやすいだろうということで、美桜の部屋にいる。
「浴衣は決定だよね。あ、美桜持ってる?」
「持ってる、というかこないだの誕生日に新しいの買ってもらったの」
「そうなんだ。早速役に立つ時がきたね」
浴衣を持ってるなら、次はヘアアレンジだ。美桜はいつもロングの綺麗な髪の毛を下ろしている。イメチェンとして、まとめてみるのも良いかもしれない。でもいつも通りにしても・・・。あぁーこういうときに男子の意見が聞ければ。・・・っているじゃん、男子。
「相原くん。髪の毛ってさ、いつも通りにしてるのと、いつもと違うのどっちが良い?」
「うーん。まぁ、違う方が良いかな」
「え、何で?匠海」
「なんかさ、自分にだけいつもと違う一面を見せてくれたっていう、何て言うの?特別感?みたいのがあると思うんだよね」
「なるほど」
「じゃあ、美桜はいつも下ろしてるから、まとめればいいね」
「あの・・・自分でまとめるの苦手なんだよね。だからお願いしても良いかな?」
「もちろん。美波がやります」
莉子も苦手だからなー。編み込みとができなくて、よくデートの時とかもやってあげてるし。相原くんは莉子がやったって思ってるんだろうけど。ということは、多分お祭りの時も頼まれるよね・・・。二人分やんなきゃダメじゃん。莉子は頑張ればできそうなのに。いつも『美波の方が上手いから』とか言って逃げちゃうんだよなぁ。でもやってあげるとすごく嬉しそうにするから、私もついやってあげちゃうんだけど。
「じゃあ、またお祭りの日に来るね」
「私も!美桜の浴衣姿見たいし」
莉子、それ嘘だよね。やっぱりまた髪自分でやらないつもりでしょ。
「うん、二人とも今日はありがとう」
美桜の家を出た後、スマホでヘアアレンジを検索したら、美桜に似合いそうなのがあったので、ひたすら自分の髪で練習した。やっと完璧に出来るようになったときには、すでにお祭りの前日になっていた。
「どうしよう、美波」
「きっと大丈夫、頑張れ!」
「そうだ!美桜、行け!!」
あれから早三ヶ月。夏休みにある夏祭りに美桜が蒼を誘いたいというので、いま莉子と二人でエールを送っている。ちなみに莉子と美桜は、莉子が彼氏がいることもあり、アドバイスしているうちに仲良くなった。美桜が蒼のことを好きと知った翌日から、私は美桜を蒼に紹介し、何となくいい感じになっていく二人を見るのがいつの間にか毎日の楽しみになっていた。
「あ、来たよ」
「よし、行ってくる」
「お、頑張れ」
「ありがとう」
頑張れ、美桜。蒼は罪作りな男だけど根は良い奴だからなー!
「山本くん。ちょっといいかな」
「あ、立川。いいよ。どうした?」
「あの・・・な、夏休みのお祭り一緒に行きませんか!?」
言った!!頑張った、美桜!偉いよ!
「あ、あれ?いいよ。誰も誘ってくれないから、ちょっと落ち込んでたところ。じゃあ時間とか、連絡して。じゃ、また明日ね」
「・・・あ、うん!また明日」
良かった!二人でお祭りなんて、憧れのシチュエーションだよね、うんうん。隣を見ると、莉子も凄く嬉しそうな顔をしていた。しかも涙目になってるからそれにはびっくりした。
「美桜―、良かったねぇ」
「二人のおかげだよぉ。また服装とかアドバイスしてもらっていい?」
「もちろん、ね、美波」
「うん!早速、ウチでどう?」
「いいね!あ、匠海もいい?」
「匠海・・・?それって、莉子の彼氏?」
「そう。結構イケメンだよ。あ、蒼と仲良いから色々聞いちゃう?」
「ほんと?いいの?」
「全然いいよ。匠海優しいから」
「あ、いつもののろけ話が始まっちゃいそうだから早く行こ。ほら莉子、早く相原くん呼んできてね。先行ってるから」
「はーい」
私は浴衣姿の可愛い美桜を想像しながら駅までの道を歩いた。「きっといいカップルになるんだろうな」と思っていると胸の奥がちくりとした。何?これ。初めて味わう感覚に戸惑いつつも、そんな事気にしている場合ではないので美桜へのアドバイスを考え始めた。
その後莉子たちと合流した私たちは、話し合いの結果美桜の家の方が色々やりやすいだろうということで、美桜の部屋にいる。
「浴衣は決定だよね。あ、美桜持ってる?」
「持ってる、というかこないだの誕生日に新しいの買ってもらったの」
「そうなんだ。早速役に立つ時がきたね」
浴衣を持ってるなら、次はヘアアレンジだ。美桜はいつもロングの綺麗な髪の毛を下ろしている。イメチェンとして、まとめてみるのも良いかもしれない。でもいつも通りにしても・・・。あぁーこういうときに男子の意見が聞ければ。・・・っているじゃん、男子。
「相原くん。髪の毛ってさ、いつも通りにしてるのと、いつもと違うのどっちが良い?」
「うーん。まぁ、違う方が良いかな」
「え、何で?匠海」
「なんかさ、自分にだけいつもと違う一面を見せてくれたっていう、何て言うの?特別感?みたいのがあると思うんだよね」
「なるほど」
「じゃあ、美桜はいつも下ろしてるから、まとめればいいね」
「あの・・・自分でまとめるの苦手なんだよね。だからお願いしても良いかな?」
「もちろん。美波がやります」
莉子も苦手だからなー。編み込みとができなくて、よくデートの時とかもやってあげてるし。相原くんは莉子がやったって思ってるんだろうけど。ということは、多分お祭りの時も頼まれるよね・・・。二人分やんなきゃダメじゃん。莉子は頑張ればできそうなのに。いつも『美波の方が上手いから』とか言って逃げちゃうんだよなぁ。でもやってあげるとすごく嬉しそうにするから、私もついやってあげちゃうんだけど。
「じゃあ、またお祭りの日に来るね」
「私も!美桜の浴衣姿見たいし」
莉子、それ嘘だよね。やっぱりまた髪自分でやらないつもりでしょ。
「うん、二人とも今日はありがとう」
美桜の家を出た後、スマホでヘアアレンジを検索したら、美桜に似合いそうなのがあったので、ひたすら自分の髪で練習した。やっと完璧に出来るようになったときには、すでにお祭りの前日になっていた。
