「ところでお前、彼氏とは会って話せた?」
一瞬。
それに頷こうとして……ゆっくり首を横に振った。
「彼氏に会うから」と言って、ついてきてもらった新海には、怒られるんだろうなぁ……と思ったら。
「そっか」
新海は意外にもサラリと相槌を打って、アタシのお皿に焼けたタン塩を乗せた。
「怒んないの?」
「怒るって? 俺が? なんで?」
鼻で笑って訊き返され、逆に戸惑う。
「『彼氏に会うからついてきて』って頼んだのに……」
「それはお前の目的だろ? 俺の目的は、目の前にある肉だから」
冷たい様で……
どこか優しい……
新海の言葉に、ざわつきを覚えたアタシの胸は……
着信したスマホを持って、席を離れた新海に救われた。
一瞬。
それに頷こうとして……ゆっくり首を横に振った。
「彼氏に会うから」と言って、ついてきてもらった新海には、怒られるんだろうなぁ……と思ったら。
「そっか」
新海は意外にもサラリと相槌を打って、アタシのお皿に焼けたタン塩を乗せた。
「怒んないの?」
「怒るって? 俺が? なんで?」
鼻で笑って訊き返され、逆に戸惑う。
「『彼氏に会うからついてきて』って頼んだのに……」
「それはお前の目的だろ? 俺の目的は、目の前にある肉だから」
冷たい様で……
どこか優しい……
新海の言葉に、ざわつきを覚えたアタシの胸は……
着信したスマホを持って、席を離れた新海に救われた。


