ー翌日ー
「あっ…」
鞄を開けると悠里くんに渡せなかったチョコが隅っこの方に入っている。
もうバレンタインは終わったというのに間違えて持ってきてしまった…
友達にバレたらまた説教されるし隠しとこう。
「ちょっと茉莉、あんた結局悠里くんに渡してなかったの!?」
顔を上げると私の鞄を覗き込んでいる友人の菜々子ちゃんが驚いた声を出す。
「な、菜々子ちゃん声大きい…!」
「立ちな、チョコ渡しにいくよ」
「え!?ちょ、ちょっと待って…!」
ラッピングされたチョコを持たされ、引きずられながら悠里くんがいる教室に向かう。
「菜々子ちゃん!歩くの早いよー!!」
ズンズンと前を歩いていく菜々子ちゃんを必死に追いかけていると足がもつれてバランスを崩してしまう。
「…わっ!!」
ビターン!!と掌と膝を強打する音が廊下中に響き渡る。
「あっ…」
鞄を開けると悠里くんに渡せなかったチョコが隅っこの方に入っている。
もうバレンタインは終わったというのに間違えて持ってきてしまった…
友達にバレたらまた説教されるし隠しとこう。
「ちょっと茉莉、あんた結局悠里くんに渡してなかったの!?」
顔を上げると私の鞄を覗き込んでいる友人の菜々子ちゃんが驚いた声を出す。
「な、菜々子ちゃん声大きい…!」
「立ちな、チョコ渡しにいくよ」
「え!?ちょ、ちょっと待って…!」
ラッピングされたチョコを持たされ、引きずられながら悠里くんがいる教室に向かう。
「菜々子ちゃん!歩くの早いよー!!」
ズンズンと前を歩いていく菜々子ちゃんを必死に追いかけていると足がもつれてバランスを崩してしまう。
「…わっ!!」
ビターン!!と掌と膝を強打する音が廊下中に響き渡る。


