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放課後になり、1日楓馬を観察した結果…


いつも通りであった――…


だが今日の昼休み、何年生かは分からないが、先輩らしき美人な人と楓馬が会話をしている所を見てしまった。

息をひそめるようにこっそり見ていると美人な先輩が頬を赤らめながら楓馬に抱き着こうとした。

その時だった――。


楓馬は先輩の肩を両手で掴み、『やめてください』と言っていた。


きっと楓馬は先輩に告白され、それと同時に抱き着かれそうになったのだろう。

…知らんけど。


てっきり先輩の告白をOKし、抱きしめ返すのかと思っていたのだが、彼は拒否していた。


いや、でも今日は女の子に触れたいと思うような気分ではなかったのかもしれない。


明日も奴を観察するしかないか。

でも楓馬を観察して私はどうしたいのだろう…



「秋穂、帰んねーの？」

突然至近距離に楓馬の顔が現れ、ビクッと身体が飛び跳ねた。