恥ずかしさのあまり両手で顔を覆い隠す。
「茉莉ちゃん、次は口にさせてね」
「…今してほしい」
「…今するとたぶん止められなくなると思うからだめ」
「……やだ」
「…じゃあ手どけて」
「…無理」
「どけてくれないとできないよ?」
私は手を下ろし、スカートをぎゅっと握りしめ、悠里くんを真っ直ぐ見つめる。
「…ごめん、茉莉ちゃん。俺歯止め利かなくなると思うから苦しくなったら言ってね」
悠里くんはそう言って私の頬を両手で包み込む。
悠里くんの息がかかり、お互いの鼻がくっつくくらいの距離になった時、自分の唇と彼の唇が重なった。
そしてふわりと香るシャンプーの匂いが鼻をくすぐり、ほんのり甘いチョコの味がした。
1日遅れのバレンタイン
-end-
「茉莉ちゃん、次は口にさせてね」
「…今してほしい」
「…今するとたぶん止められなくなると思うからだめ」
「……やだ」
「…じゃあ手どけて」
「…無理」
「どけてくれないとできないよ?」
私は手を下ろし、スカートをぎゅっと握りしめ、悠里くんを真っ直ぐ見つめる。
「…ごめん、茉莉ちゃん。俺歯止め利かなくなると思うから苦しくなったら言ってね」
悠里くんはそう言って私の頬を両手で包み込む。
悠里くんの息がかかり、お互いの鼻がくっつくくらいの距離になった時、自分の唇と彼の唇が重なった。
そしてふわりと香るシャンプーの匂いが鼻をくすぐり、ほんのり甘いチョコの味がした。
1日遅れのバレンタイン
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