「隠したのはごめんなさい。本当は昨日悠里くんに渡すつもりだったんだけど勇気が出なくて……」
"自信がない"と言った方が正しいのだろうか…
「私にとっての悠里くんは憧れの存在でもあってね。今年は絶対渡すって決めてたんだけど、沢山の女の子たちからチョコを貰ってる悠里くんを見て私もその1人の内にすぎないって思うと渡すのが怖くなってしまい……」
本人を目の前にして私は逃げた。
ヘタレな自分に嫌気がさしてしまう。
高校1年生の頃、人見知りで人付き合いが苦手な私は中々友達が出来なかった。
そんな時たまたま同じクラスだった悠里くんが話しかけてくれて、しだいに皆とも仲良くなれた。
悠里くんと話すようになってから菜々子ちゃんたちと友達になれた。
いつも目が合うと笑いかけてくれたりして…
そして気が付けば彼を好きになっていた。
「ほんとはチョコと一緒に悠里くんに"好き"って気持ちを伝えたかったんだけど、いざ言おうとすると緊張と恥ずかしさで――…」
"自信がない"と言った方が正しいのだろうか…
「私にとっての悠里くんは憧れの存在でもあってね。今年は絶対渡すって決めてたんだけど、沢山の女の子たちからチョコを貰ってる悠里くんを見て私もその1人の内にすぎないって思うと渡すのが怖くなってしまい……」
本人を目の前にして私は逃げた。
ヘタレな自分に嫌気がさしてしまう。
高校1年生の頃、人見知りで人付き合いが苦手な私は中々友達が出来なかった。
そんな時たまたま同じクラスだった悠里くんが話しかけてくれて、しだいに皆とも仲良くなれた。
悠里くんと話すようになってから菜々子ちゃんたちと友達になれた。
いつも目が合うと笑いかけてくれたりして…
そして気が付けば彼を好きになっていた。
「ほんとはチョコと一緒に悠里くんに"好き"って気持ちを伝えたかったんだけど、いざ言おうとすると緊張と恥ずかしさで――…」


