「迷惑なのっ!なんで気づかないのっ!こっちは、あんたの余計なお世話がうざいの!!目障りなのっ!!」

だらだらと溢れてくる言葉は今まで心の底に溜めに溜めていたもので、気づかないようにしていたものだった。

「どうして私に付きまとうの!私は男が嫌いなのっ!薄汚く、余計なことしか考えていない、あの猿どもがねっ!」

枯れるような声の大きさで溢れていく言葉は、何よりも汚く自己中な見解だった。

「あんたは、私以外にも付きまえるでしょ?なんでわざわざ私に付きまとうの!!私の反応を見て楽しみたいわけっ!」

「…言いたいことはそれだけ?」

ひとしきり言い終わって、呼吸を整えていると上からいつもの何も考えていないような声とは違う、冷徹な声が聞こえる。

想像とは違う冷徹な声につい肩がビクッと震え