「お、真波やん。ちょうど良かった、この子の友達になってくれへん?」

っ…!!

いざ行動に移そうとすると、ぐいっと腕を強い力で引っ張られる。

「なにすんのっ!離してよっ!!」

腕を引っ張り返して、離れようとするが相手は男でそう簡単には離れない。

こういう時に嫌と言う程思い知る。男女の力の差を。

「あんま怒んといてや~!ほら、真波。この子が言ってた紅愛や」

ようやく手を離したかと思えば、流れるままにその真波とやらに差し出される。

「初めまして、御嵩真波(みたけ まなみ)って言うん!よろしゅう!」