百合花「わー!綺麗な桜!よーし、最高の学園生活にするぞ〜!」
私は桜野 百合花!男子が苦手で、この青藍女子学園に入学したんだ!
百合花「さてさて、会場(体育館)はどこだ〜?」
飛び出して門をくぐったはいいものの、何も知らないので、ここ10分ほど彷徨い続けています。
?「ねぇ、邪魔なんだけど」
百合花「すっ、すみません!」
私が慌てて道をあけると、背の低い白髪の女の子が立っていた。青色の冷たい目で私を見上げている。腰まで伸びた髪の毛が、風に吹かれてキラキラと光っている。
?「はぁ.......背が低いってホントに不便(ボソッ)」
何かを呟いて、そのまま行ってしまった。
百合花「あ、名前聞いとけばよかった.......って、そうじゃなくて!」
百合花「体育館どこ〜?!このままじゃ遅れちゃうよー!」
?「大丈夫ですか?」
後ろから声を掛けられ、私かと思い振り返ってみると、青い髪を三つ編みにした綺麗な子が立っていた。桜色の綺麗な目が、私を見つめる。
百合花「すみません、体育館ってどこですかね.......?」
私が気まずそうに言うと、
?「そういうことなら、私と一緒に行きましょう!」
と、優しい笑顔で言ってくれた。
慧夢「私は夕凪 慧夢(ゆうなぎ すいむ)、よろしくね!」
百合花「私は桜野 百合花!よろしくね!」
慧夢「百合香ちゃん....素敵な名前ね、よかったら敬語を外していいのよ?」
百合花「分かった!これからよろしくね、慧夢ちゃん!」
私がそう言うと、慧夢ちゃんは嬉しそうに笑ってくれた。
慧夢「ほら、早く行こ!遅れちゃうよ?」
百合花「あっ、やばい!入学式忘れてた〜!」
桜の雨が降る今日、私は青藍女子学園の生徒になります!