Livre magic〜願い続けた永遠〜

でも結局僕は自分からまた死のうとしている。今世でもダメだった。それなら、次は生まれ変わりたくなんてない。この魂ごと消滅して、自分という存在を消してしまいたい。

「バイバイ」

僕はそう呟き、首を掻き切るためにナイフを首に当てようとした。刹那、「ノワール!」とナイフを持つ手を掴まれる。振り向けば、カズが手を掴んで僕を睨んでいた。

「お前、何やってんだよ!何で死のうとしてんだよ!」

カズが大声で言い、リオンたちがカズの後ろから走ってやってくる。そして僕の手に握られたナイフを見て驚いていた。

「先生、一体どうして……?」

「もう前世のことは解決したはずじゃ……」

エリカとリオンが僕に言うが、僕の心はまだ死にたいという気持ちで満たされている。ここにいる全員を信じられない。どうせ裏切られる。死にたい。死にたい。

「お願いだから死なせてよ!どうせ僕は独りなんだから!」

カズの手を振り解こうとするけど、カズの力の方が強くてびくともしない。驚きていると、「元軍人の腕力舐めんなよ」と言われた。