あっちの世界は、今頃どうなっているだろう。
あの人は幸せになれただろうか。
あの子は告白に成功しただろうか。
彼は志望校に受かっただろうか。
分からない。
いや、分かりたくもない。
そんな希望を握り潰してしまったのは、僕自身なんだから。

あの世界は、僕が干渉してしまったせいで崩れ落ちた。