「海理ー。次の準備、分かってるよなァー」
「……うん。分かってる」
躊躇いながら、どうしてミャオに従っているのかも、分からない。チームの中でも身内でも、関係なくミャオは絶対なのか、と過った。
背格好も体格も全く違うけれど、その整った顔立ちは血の繋がりを感じさせた。
「でさぁ、問題の続きなんだけど」
「つ、づき?」
再び濁った瞳に覗かれ、夏杏耶は一瞬息を詰まらせる。
根拠もなく希望に感じていた月明かりが、海理の手によって閉ざされたからだ。
「はぁー?ここがどこかだよ。読解力の欠片もないバカだね、夏杏耶ちゃんって。ほらほらー、海理がヒントだよー」
だんだんと口ぶりが雑になっていく。
短気で、我がままで、人を傷つけることに躊躇がない。一方で、血を分けた海理は真逆に思えた。ミャオに加担していたと知った、今でも。
「ねぇ、分かったの?」



